AKIYOSHI MISHIMA
AUG 30, 2008 – NOV 9, 2008
三嶋章義は、アートワークグループENLIGHTENMENTの一員として、これまでそのコマーシャルワーク、ファインアート作品、VJなどの多様な創作活動に携わる傍ら、自身のソロプロジェクトも積極的に展開している気鋭の若手作家です。あらゆる色彩と形象を自由に操り、ボーダーレスなイメージを志向するそのクリエイティヴは、アート関係者のみならず、アートの新時代を期待する若者たちの高い注目を集めています。
三嶋は、戦後第三世代を生きる自身の創作コンセプトとして、異文化との積極的な融合を掲げています。そのクリエイティヴは、あらゆる文化圏の異なる言語、歴史、そしてイメージを積極的に吸収し、それを再構築して、融和の可能性を捕らえようと向かいます。その姿勢は、グローバリズムの謳われる世界の未来像の一端を牽引する日本の特異な存在に起因しているのかもしれません。
今回の[Elements]において、三嶋は、古代中国から伝わる五行思想をヒントに、世界の調和の可能性についての考察を試みます。「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」という五行相剋に象徴される五行思想は、世界の成り立ちを「木・火・土・金・水」という五つの元素にて解釈します。三嶋は、全ての要素が互いの欠点を補完し合い、また抑制し合うというその関係に注目し、五つの象徴的なイメージと、その思想を具体化する実験的なインスタレーションによって、世界の未来像に対するイメージを創作します。
三嶋 章義 (ミシマ・アキヨシ)
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