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INTERVIEW

DARK LENS

CEDRIC DELSAUX

NOV 20, 2015 – FEB 11, 2016

CONCEPT

虚構と現実、写真家セドリック・デルソーが創り出す
幻想的な世界
各国で賞賛、話題の写真展が日本初上陸

全世界に熱狂的ファンを持つSF叙事詩の最新エピソードが公開されるこの時に、DIESEL ART GALLERY ではフランス人フォトグラファー、セドリック・デルソーの日本初となる写真展『DARK LENS』を開催します。

霧の中を徘徊するAT-AT、荒涼とした都市の中を疾走するスピーダーバイク、ミレニアム・ファルコンがドバイのビルの建設現場に着陸…一見すると、ジョージ・ルーカスが生みだしたキャラクターがまるで私たちの世界に入り込んだかのような感覚に陥ります。

セドリック・デルソーが選ぶ風景は、彼にとって“non-lieux”、すなわち廃墟あるいは開発途中の地であり、パリ郊外にある廃れた一角や、建設工事が進むドバイのいまだ人間味も生活感もない魂の抜けた場所です。この風景に映画『スター・ウォーズ』のキャラクターをはめ込むと奇妙にも“double déjà vu (ダブル・デジャヴュ)”を体感します。それは慣れ親しんだ、しかし相容れない二つの要素の組み合わせなのです。まわりの風景も建物も建設工事の現場も、そのありふれた光景は私たちにとって日常の一部になり得ています。また、まもなく40年を数えるSFヒーローはもはや私たちの文化の一部となり、たとえ映画を見たことがなくとも、それが何者なのかを言い当てることができるほどに広く認知されています。

ジョージ・ルーカスも絶賛する『DARK LENS』はこのふたつの現実とフィクションの対立の上に立ち、なおかつその境界を揺るがそうとします。非人間的な地上の風景と人間的なヒーローたちがありふれた日常のなかで詩的な邂逅を遂げる、それが今回、DIESEL ART GALLERYが紹介する『DARK LENS』の世界です。

本展では、『DARK LENS』シリーズから14作品を展示、映像作品も上映します。また会場では、展示作品のほか関連書籍を販売いたします。

BIOGRAPHY

  • Cédric DELSAUX (セドリック・デルソー)

    cedricdelsaux.com

    1974年生まれ。パリ在住。映画と文学を学んだ後、広告業界の仕事で実績を積む。2008年、初のシリーズ作『HERE TO STAY / NOUS RESTERONS SUR TERRE』を出版する。第二作目として写真集『DARK LENS』を出版し、Bourse du Talent賞(2005年)、Prix du livre d’auteur Arles賞(2012年)を受賞する。パリ、ドバイ、中国、アメリカ、ポーランドなど世界各地で展覧会を開催すると同時に、各国を旅しながら『DARK LENS』を深化させつつ、新たなプロジェクトにも取り組んでいる。

VIEW WORKS

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

© Cédric Delsaux

タイトル
DARK LENS (ダーク・レンズ)
アーティスト
Cédric DELSAUX
(セドリック・デルソー)
会期
2015年11月20日(金) - 2016年2月11日(木)
会場
DIESEL ART GALLERY
WEB
www.diesel.co.jp/art
住所
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
電話番号
03-6427-5955
開館時間
11:30 - 21:00
休館日
不定休
キュレーター
ベルゴンゾ・フィリップ (ART-SCÈNE3)
北岡佐和子(アシスタントキュレーター)
協力
株式会社 堀内カラー
株式会社 フレームマン
TRNK
キュレーター
ベルゴンゾ・フィリップ (ART-SCÈNE3)
1966年、パリ生まれ。1990-98年、近現代美術を扱うパリのギャラリー勤務を経て、1998年に独立。同年、「日本におけるフランス年」プロジェクトとして、フランス人アーティストの展覧会をシリーズでキュレーションし、日本で発表する。 2000年、日本に拠点を移して以降、アートディレクターとして日仏相互のアーティストの紹介に努めている。パリや日本、アジアでのアートフェアへも積極的に参加し、出展を重ねる。2013年以降、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+(ケージープラス)」の共同ディレクターを務め、活気に満ちたフェスティバルの一角を築いた。

サイン会のお知らせ
11月21日(土)16:00-18:00 DIESEL ART GALLERYにてアーティストによるサイン会を開催します。

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INTERVIEW

CEDRIC DELSAUX
Special Interview

--自己紹介をお願いします。
私は21世紀初頭という今を生きるパリ在住のフランス人写真家です。

--本展のタイトルの意味やコンセプトを教えてください。
誰にでも「ダークサイド」、「悪」があります。それは人々の心に巣食っているいるものだったり、正しいことを遂行するための「必要悪」であったり様々です。その「ダークサイド」をカメラの「レンズ」越しに探し求めたかったのです。展覧会のタイトルはこの「ダークサイト」と「レンズ」を組み合わせています。また、単に「ダークサイド」を追求するだけではなく、スターウォーズのキャラクターを使用するので、キャラクターのオマージュにしたいと考えています。

--“DARL LENS”シリーズの作品が生まれた経緯や、制作の行程を教えてください。
子供の頃から、駐車場などどこにでもある風景に近未来的なフィクション、つまりSFを感じていました。そしてこの気持ちを他の人にも伝えたかったのです。この気持ちを表すには、SFとして完璧なスターウォーズを組み合わせることがぴったりだと感じ、このシリーズが生まれました。こういった経緯で「DARK LENS」シリーズは、撮影場所が非常に重要で、場所から全てが動き出していきます。

--SFの空想世界と日常のリアルな風景は対峙するものですが、作品ではそれらが違和感なく融合して見えます。制作時に特に注意している点などありますか?
一番大切なことはバランスです。どこにでもある撮影場所の「リアリティ」とスターウォーズのキャラクターが持つ「オーラ」のパワーバランスが均衡になるように気をつけています。私の他にも同じようにスターウォーズの写真を撮影する人はいますが、ほとんどがパロディです。でも私はパロディにしたくはなかった。パロディにならないためにもこのバランスが非常に重要です。

--本シリーズは『スター・ウォーズ』の生みの親でもあるジョージ・ルーカス氏からも絶賛されていますが、ルーカス氏が“DARL LENS”シリーズを知る事になったきっかけを教えてください。
2010年、アメリカのオーランドでスターウォーズコンベンションがありました。夕食会に招かれ、会場には私の作品が飾っていました。当日、ルーカス氏が参加しており、初めて私の写真を見て驚かれ、気に入ってくださいました。ルーカス氏の方からアプローチがあり、応援してくださるようになりました。これがきっかけで写真集の序文を書いてくださいました。

--『スター・ウォーズ』のシリーズでお気に入りのキャラクターは何ですか?また新しいエピソードはご覧になりましたか?
特別に思い入れのあるキャラクターはいません。選ばないといけないなら、ファンの方に人気のあるハン・ソロがいいですね。あと、興味深いキャラクターはダース・ベイダーです。一番複雑で面白いと思いますので。新しいエピソードは観ましたよ。

--フォトグラファーになったきっかけは?
考え事をするために、たくさん歩いていました。歩きながらの方が考えがまとまるので。その時見た風景の印象を形に残し、誰かに伝えたいと感じました。誰かに伝えるために最適な方法は写真と考え、フォトグラファーになりました。

--インスピレーションの源を教えてください。
意識的にインスピレーションの源を考えないようにしています。インスピレーションがどこからきたかわかってしまうと、それに影響を受けてしまうリスクがあるからです。あえていうなら視覚的なものからではなく、想像力が必要な本からインスピレーションを受けることが多いです。

--影響を受けたアーティストや映画などありましたら教えてください。
特定のアーティストや映画から影響を受けたものはなくて、様々なものから少しずつ影響を受けています。

--兼ねてより、日本への訪問をご希望されていたとのことですが、今回来日してみていかがでしたか? イメージと異なったところやカルチャーショックなどありましたか?
ずっと日本に行きたくて、今回この展覧会がきっかけで日本に来れたことは本当に良かったと思います。来日する前は色々とイメージし、楽しみでした。実際に到着すると想像を上回り、素晴らしかったです。日本はミステリアスな部分がたくさんあると感じました。また、現代的な国ではほとんど消滅した根源的な文化や考え方への尊敬の念が日本人の中には存在することを感じました。

--オフはどのように過ごされていますか?
私は24時間356日アーティストであり、オフはありません。強いて言えば「リアルライフ」としては、家族、子供達と過ごすことに時間を費やしています。「リアルライフ」も大事な時間ですので。

--あなたにとって写真の魅力とはなんですか?
私はひとつの写真で様々なストーリーを紡ぎ出すことができる点で、写真は映像より自由だと考えています。また、写真は映像と違って音が出ず、また静止画ですので、すぐに作品のポイントにたどり着くことができます。同じ静止画として絵画が挙げられますが、一般的に写真は絵画と比較してリアリティがあると思われています。しかし、撮り方次第で、絵画と同じく写真も完全にリアルとは言えません。この、一場面で様々なことを重点的に訴えかけ、リアルにもフィクションにもできるこの矛盾した写真というものが魅力的だと感じますね。

--今後のプロジェクトについて教えてください。
日本に一刻も早くまた行きたいです。今回は短い滞在でしたが、素晴らしい場所がたくさんありますので、日本を題材とした「DARK LENS」シリーズや他のシリーズを制作していきたいです。

--これから作品を鑑賞する人々に向けてメッセージをお願いします。
写真ファンでもスターウォーズファンでもそのどちらでもなくても、気持ちをオープンにして心から楽しんでください。