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INTERVIEW

GLOBAL PHOTO COLLABORATIONS

VICE JAPAN

NOV 22, 2013 – FEB 14, 2014

CONCEPT

DIESEL ART GALLERYでは、世界35都市で展開するグローバルメディア「VICE」によるエキシビションを開催します。

CONCEPT
1994年にカナダ・モントリオールで創刊したフリーマガジン『VICE』。その容赦なき毒舌と類を見ないユニークさからピックアップ率は驚異の100%。なかでも毎年発刊される「フォトイシュー」は配布開始されると数日で街から消えるため、入手できない愛読者が続出。この絶大な人気を誇る「フォトイシュー」の日本上陸を記念し、誌面と連動した写真展を開催します。
テーマは「アーティスト・コラボレーション」。世界からはキム・ゴードンやロジャー・バレン、サンディ・キム、そして日本からも田附 勝や大橋 仁、KYOTARO、新田桂一、題府基之らが参加。世界でいま最も旬なフォトグラファーと各界アーティストが前代未聞のコラボ・クリエイションを繰り広げます。会場では日本人アーティストたちの記録映像も同時上映。本展を通じて、いまだかつてない写真のカタチをお届けします。

期間中、11/19(火)VICE JAPANから発刊されたフリーマガジンVICE PHOTO ISSUEをDIESEL ART GALLERYにて不定期に数量限定で配布します。 配布日のお知らせは、当GALLERY公式FACEBOOK・TWITTERを要チェック!!

会期中DIESEL ART GALLERYでは、展示作品のほか作品集などの販売も予定しています。






BIOGRAPHY

  • VICE JAPAN

    www.vice.com/jp

    世界35都市で展開するグローバルメディア「VICE」。世界25ヵ国で約110万部を配布するフリーマガジン『VICE』をはじめ、オンラインメディア〈VICE.com〉、音楽チャンネル〈Noisey〉、世界規模のアートプロジェクト〈the creators project〉、テクノロジーチャンネル〈Motherboard〉、ファッション誌〈i-D〉との連動チャンネルなど、ジャンルを問わない多様な広がりを展開。YouTubeでは公式チャンネルを設立。ここ日本でも、わずか10ヵ月間で1,200万回を越える再生数映像と8万人以上のチャンネル登録者を獲得した。
  • Arvida Byström

    arvidabystrom.se

    アーティスト。1991年、ストックホルム生まれ。写真から溢れ出すキュートなガーリー観が世界の女性から支持される。VICEマガジンへの定期寄稿のほか、Urban OutfittersやTop Shopなどのモデルも務める。
  • Asger Carlsen

    www.asgercarlsen.com

    写真家。1973年、デンマーク生まれ。クラシックなモノトーン写真にデジタル加工を施すことで、優雅な一方でどこかグロテスクな作品を手掛ける。自身の写真集に『Wrong』『Hester』がある。
  • Ben Pier

    www.benpier.com

    写真家。1980年、ミズーリ州生まれ。19歳まで故郷のミズーリで暮らしたのち、ドキュメンタリー写真を学ぶためコロンビア大学に入学。現在はニューヨークを拠点に、SONYやHTC、American Expressなどに写真を提供している。
  • Kim Gordon

    ミュージシャン、アーティスト、デザイナー。1953年、アメリカ生まれ。90年代を代表するオルタナティヴ・バンド、Sonic Youthのベーシストとして活躍。音楽活動以外にもファッションブランドの立ち上げ、映画制作などマルチな才能を見せる。
  • Maggie Lee

    写真家。1987年生まれ。ニューヨーク州在住。マジシャンの父と曲芸師の母の下に生まれる。VICEマガジンでファッションページの撮り下ろしやカバーフォトなどを手がける。
  • Peter Sutherland

    www.petersutherland.net

    写真家、映画監督。1976年、ミシガン州生まれ。現在はニューヨークに拠点を置く。VICEマガジンには古くから写真作品を寄稿。2004年、ニューヨークのバイク・メッセンジャーの日常を捉えたドキュメンタリー作品『PEDAL』で映画監督を務める。
  • Petra Collins

    www.petracollins.com

    写真家。1992年、トロント生まれ。VICEマガジンには写真寄稿する。写真家リチャード・カーンがトロントで撮影する際にはキャスティン・ディレクターを務める。2013年、ブルアン・アートインフォに「30歳以下のカナダ人若手フォトグラファー トップ 30」の1人として選ばれた。
  • Richard Kern

    www.richardkern.com

    写真家、映画監督。1954年、ノースカロライナ州出身。フェティッシュな性的作風の写真で知られる。VICEマガジンでは古くから写真作品を寄稿するほか、ファッションページの撮り下ろしや映像チャンネル『Shot by Kern』のホストを務める。
  • Roger Ballen

    www.rogerballen.com

    写真家。1950年、ニューヨーク州生まれ。70年代以降、南アフリカ共和国を拠点にする。50年以上B&Wを表現手段とし、自らの作品追究を〝精神的で実存的な旅〟と表現する。2012年、ダイ・アントワードのMV撮影を手がける。
  • Sandy Kim

    www.sandykim.com

    写真家。ニューヨーク在住。ナン・ゴールディンやライアン・マッギンリーに続くニューヨークのストリート・アートシーンの寵児として現在進行形で活躍する。VICEではマギー・リーとのコラボで度々登場。2013年、The Last Galleryにて個展『CAN'T HOLD ON』を開いた。
  • Synchrodogs

    www.synchrodogs.com

    ウクライナ出身。タニア・シチェグロヴァとロマン・ノヴェンによる写真家デュオ。活動を始めて間もない2人だが、母国を中心にArt photography award 2011やPhotographer of the Year competition、International Photo Competitionなどでの受賞を飾る。
  • Fumiko Imano

    www.fumikoimano.com

    アーティスト。1974年生まれ。2002年、セルフポートレイトの作品シリーズでフランス・国際イエールフェスティバルに入選。2012年、シンガポール国立博物館にて個展『We Oui!』を開く。2013年、オープニング・セレモニー西武渋谷店にて展示『"lost and found" in my heart』を開催。
  • 大橋 仁

    www.ohashijin.com

    写真家。1972年生まれ。20歳でキヤノン写真新世紀公募展優秀賞を受賞。CDジャケットやテレビCM撮影、 PVディレクションなどを多数手がける。写真集に青幻舎『目のまえのつづき』 『いま』赤々舎『そこにすわろうとおもう』がある。
  • 小田島 等

    www.odajimahitoshi.com

    イラストレーター。1972年生まれ。1995年からフリーランスとして、CDジャケットや書籍装幀などを多数手掛ける。著作にデザインアーカイブ集「ANONYMOUS POP」(P-vine books)、古屋蔵人、黒川知希との共著『2027』(ブルース・インターアクションズ)など。
  • 加賀美 健

    www.kenkagami.com

    現代美術作家。1974年生まれ。国内外で数々の個展、グループ展に参加するかたわら、Tシャツデザイン、アパレルブランドとのコラボレーション、アルバムジャケットデザインなどで活躍中。ドローイングからインスタレーション、スカルプチャーまで幅広く表現。
  • 駕籠真太郎

    www1.odn.ne.jp/~adc52520

    奇想漫画家。1969年生まれ。1988年、『COMIC BOX』にてデビュー。エロ、グロテスク、猟奇、スカトロといったタブージャンルを通して狂気的な世界をブラックユーモアで描く。VICEでは過去にイラスト連載のほか、2008年には『VICEマガジン』国際版の表紙イラストを手がけた。
  • KYOTARO

    www.kyotaro.biz

    アーティスト。1978年生まれ。動物や神々を、主に鉛筆によるドローイングで描く。2012年には作品集4冊を刊行。『天界トリップ』『ベイビー・シャワー・ストーリー』、 『I SAW A LOT OF FAIRIES - 妖精の行く道』、漫画単行本『MWUAI』など。今年6月には伊勢丹新宿店のショーウィンドー12面に『天界トリップ』から幻獣や神々のドローイングが展開された。
  • 小池昌代

    koike.neobreath.co.jp

    詩人、小説家。1959年生まれ。 1988年に第一詩集『水の町から歩きだして』を刊行後、詩と小説、エッセイ、書評、絵本翻訳などの分野において文筆に従事。主な詩集に、『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『雨男、山男、豆をひく男』『地上を渡る声』、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)など。
  • 曽根 賢

    ameblo.jp/pissken420

    小説家、編集者。1964年生まれ。通称「ピスケン」として親しまれる。ストリートマガジン『BURST』編集長をはじめ、『TATTOO BURST』『BURST HIGH』などの編集に携わる。2000年、『バースト デイズ』で第22回野間文芸新人賞候補。
  • 題府基之

    www.motoyukidaifu.com

    写真家。1985年生まれ。07年に第29回 写真「ひとつぼ展」入選。12年にNYのLombard-Freid Projectsにて国外初の個展、サンフランシスコの出版社Little Big Man Booksから自身初となる写真集を出版。写真集に『LOVESODY』、『Project Family』がある。
  • 田附勝

    www.tatsukimasaru.com

    写真家。1974年生まれ。1998年、アートトラックに出会い、以後9年にわたり全国でアートトラックおよびドライバーを撮影。2007年、写真集『DECOTORA』刊行。2006年より東北地方を撮影。2011年、写真集『東北』刊行。2012年、『東北』で第37回木村伊兵衛写真賞受賞。2013年、夜の鹿を撮った写真集『KURAGARI』を刊行。現在は縄文をテーマに独自の視点で撮影を続けている。
  • 中島大輔

    www.daisukenakashima.com

    写真家。1983年生まれ。2007年、第16回写真新世紀 準グランプリ。2008年、写真集『each other』(青幻舎)を刊行。
  • 名越啓介

    www.keisukenagoshi.com

    写真家。1977年生まれ。1996年よりLAのスクウォッターやメキシコ系アメリカ人のチカーノたち、フィリピンのスラム街、スモーキー・マウンテンなどを被写体に撮影する。写真集に『EXCUSE ME』『CHICANO』『SMOKEY MOUNTAIN』がある。
  • 新田桂一

    www.keiichi-nitta.com

    写真家。1975年生まれ。1997年に渡米。NYの写真家、テリー・リチャードソンに6年間師事。パッショナブルな作風で広告やファッション雑誌など多方面で国内外問わず活躍。写真集に『EVERYDAY IS LIKE SUNDAY』(Go books)、『BOWERY BOYS』(OHWOW)など。
  • 松藤美里

    cargocollective.com/mirimatsufuji

    写真家。1991年生まれ。現役女子大学生。2010年から写真を撮り始める。2012年、Evisen Skateboardsからボード「ゆりぼう/YURIBO」を発表、瞬く間に完売。日常のスナップが作品のメインなので、いかに楽しく遊ぶか真剣に取り組んでいる。犬が大好き。
  • ルー・ヤン

    luyang.asia

    アーティスト。1984年中国生まれ。科学、生物学、宗教、大衆文化、サブカルチャー、音楽など様々なジャンルを主題とし、映像やインスタレーション、デジタルペイントを組み合わせた作品を制作。世界中で展覧会を開催するなど、国際的に活動する。
  • レン・ハン

    renhang.org

    写真家、詩人。1987年中国生まれ。北京在住。2009年より写真活動を開始。これまでに5冊の写真集を出版。主に男女のヌードをモチーフにしたポートレイト作品を手がけるが、中国当局から幾度となく検閲処分を受ける。2013年にはVICE JAPANによってドキュメンタリー映像が制作された。

VIEW WORKS

© Ben Pier & Peter Sutherland

© Petra Collins & Arvida Byström

© Petra Collins & Arvida Byström

© Ben Pier & Peter Sutherland

タイトル
GLOBAL PHOTO COLLABORATIONS
(グローバル・フォト・コラボレーションズ)
アーティスト
VICE JAPAN (ヴァイス・ジャパン)
会期
2013年11月22日(金) - 2014年2月14日(金)
会場
DIESEL ART GALLERY
WEB
www.diesel.co.jp/art
住所
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
電話番号
03-6427-5955
開館時間
11:30 - 21:00
休館日
不定休
キュレーター
VICE JAPAN

INSTALLATION IMAGES

INTERVIEW

VICE JAPAN
Special Interview

--はじめに、VICEとVICE JAPANの自己紹介をお願いします。
VICEは、1994年にカナダはトロントで生まれたフリーマガジン「VICE MAGAZINE」から始まり、現在では世界35都市に支部を持ち、雑誌、デジタル、映像、イベントなど、多岐にわたる伝達手段によって世界の人々に発信するグローバルメディアです。この日本支部にわたるVICE JAPANは2012年12月にリローンチを迎え、主に、VICE.comYouTubeチャンネル「VICE JAPAN」をプラットフォームとして、映像や記事の配信などを行なっております。

--今回の展覧会のコンセプトや見所などを教えてください。
今回の展覧会は、昨年11月に限定発刊した「VICE MAGAZINE」日本版に端を発するものです。弊誌では毎年「フォトイシュー」(写真特集号)を発刊しており、この「フォトイシュー」は、その年に世界で活躍した写真家、あるいはかつて伝説的な活躍を成した写真家にコントリビューターとして参加して頂き、毎回決められた特集テーマに従って自由奔放に寄稿作品を手掛けて頂くものです。
今回は特集テーマに「アーティスト・コラボレーション」を掲げ、様々なジャンルで活躍されるアーティストの皆様とVICEと親和性のある写真家にコラボレーション作品を手掛けて頂きました。アメリカ版から1/3のコンテンツを採用したのち、さらに日本から16名、中国から2名を新たに参加してもらい、結果として日本オリジナルページが全体の半分以上を占める号が出来上がりました。
本来、雑誌というのは毎月、あるいは季節ごとに新たな号が発刊されるものです。決められた月に生まれ落ちる1冊の雑誌は、翌月には忘れられてしまう。言ってみれば、ひと月の限られた寿命があるからこそ叶う、「遊び心の舞台」でもあると思います。ですから参加作家の皆さんには、いつもはなかなか出来ないような軽快なアイデアを出し合ってもらい、なによりも作り手に最も楽しんでもらいながら、2人のアーティストが交わることで生まれる創造力を、〝+〟を超えて〝×〟になるまでとことん昇華してもらいました。

-- 展覧会を創り上げる際、苦労した点やここだけの話などありますか?
先述の通り、まず雑誌ありきで動いた企画でしたが、企画が固まる前の段階でこの展覧会開催も決定したため、雑誌という平面の世界だけを考えるだけでは済まなかった点です。立体的な展覧会に落とし込まれても堪能頂けるような世界観作りが必要です。その点において、編集者の私が道標をあきらかにしながら、寄稿作家の皆さんを導いていく必要がありました。
また「コラボレーション」というテーマがもたらしたのは、当然のことながら「1つひとつの作品に2人のアーティストが関わること」でした。本来、アーティストというのは自らの意思や感情を最大限のエネルギーで発信する「1人メディア」のような方々だと私は思います。そうした方々に、今回限りの共同制作を依頼するのは容易いことではありません。そこには、なぜ2人が一緒に作る必要があるのか?という、共に制作する動機が求められます。ですから、2人が出会うきっかけ作りから、1つひとつを丁寧に重ね上げていきました。
雑誌という〝箱〟、そして展覧会という〝箱〟。この2つを同時にイメージしながら、アーティスト×アーティストという〝料理〟をどう収めれば、最も美味しく味わってもらえるのか? 今振り返ると、これが本展を実現する上で最も考えさせられたことでした。

--VICE PHOTO ISSUEについてお聞かせください。発刊の経緯やこの特集で伝えたいメッセージ、作家選定やコラボの組み合わせをどのように決めたのでしょうか?
2012年のVICE JAPANリローンチの時は、あくまでデジタルメディアとしての再スタートでした。これは昨今の紙媒体の衰退を避けて通ることができない理由からのものです。そうしたなかで、YouTubeチャンネルを主な発表の場として、映像のスタイルで発信をしてきました。この反響は、かつて雑誌だった頃のVICE JAPANとは比べものにならないほど、明らかに短期間で、そして明らかに大きな規模で得られたと思います。それでも、私たちのスタートラインには依然として、雑誌としての「VICE」があるのです。
VICEは創設から今に至るまで「無料(フリー)」というスタイルに拘ってきました。これはもちろんデジタルに親和性が高い特徴ですから、現在のVICEがVICE.comやYouTubeチャンネルをプラットフォームにしてお届けすることは必然的な手段だったのかもしれません。それでもなおマガジンが成し得る使命があるのです。フリーマガジン・VICEは「ジュブナイル」なのです。VICEを手に取り、ページを開いた瞬間、私たちは日常のあらゆる辛さや悩み、悲しみから解放され、自由をほしいままにしていたかつての青年時代にタイムスリップすることができるのです。これは「フリーが当たり前」「誰でも入手できる」デジタルの世界ではなかなか難しいことだと思います。
VICEは金銭を求めません。ただし、配布場所を公表していません。部数にも限りがあることから、誰もが手に入れられるものではありません。お金を出しても買えず、アンテナを敏感に張った人だけが手に入れられる。こうした入手体験からして、幼少時代の昆虫採集や魚釣りにも繋がるかもしれません。自力で捕まえた巨大な昆虫が何にも替えがたい宝石であったような。そのおかげで、雑誌としてのVICEは休刊から2年を数えてなお、復刊の声が絶えませんでした。その気持ちに応えるべく生まれたのが今回の「フォトイシュー」でした。

-- 刺激的な記事が多いですが、どのように生まれているのか、良かったら教えてください。
VICEに一貫した社訓や理念がある訳でもないので、これもまた私の主観が大きく入る答えになりますが、ひとつに「既存の価値観に振り回されないこと」です。〝右に倣え〟の日本では難しいことですが、ひとつひとつを自らの眼で評価すること。悪く言えば独断と偏見ですが、誰もが口にしないだけで、心の奥底にはそれぞれの人々の価値判断があるはずです。それがユニークさ(唯一性)であり、個性。そうした個性から生まれる記事や動画は、時にその道のプロすら凌駕するインパクトと破壊力を持ちます。
もうひとつは「挑発的であること」。それは良い意味でも悪い意味でもあるのですが、なにかしらの違和感を与えるエネルギーです。どちらかと言えば「ユーモア」に近い感覚だと思います。

-- いつかインタビューや取材をしたいモノや人などいますか?
インタビューという行為は対象の人物がいて成り立つものですから、インタビュアーが特別な人間である必要はありません。それこそ共通言語として、その人物絡みの固有名詞と歴史的背景さえ予備知識として持っておけば、会話のようにコミュニケーションするだけでインタビューは成り立ちます。ですから、「いつか」と思う前にはもう話を聞きに行っているのが実際かもしれません。
それにVICEは私1人ではありませんから、私がしたいことや会ってみたい人は、たいがい他国のVICEスタッフが実現しています。このことを前提に置いたうえで答えるなら「宇宙人」はどうでしょう? 宇宙船にも乗って、異星をルポしてみたいものです。
かつてVICE「映画特集号」で『ドキュメンタリーの危機』というエッセイを載せました。これは、なぜ人類がドキュメンタリー映像を撮り続け、それは誰に向けたものなのか?という素朴な疑問を紐解いていく内容でしたが、結論は「宇宙人に人類を説明するため」というものでした。或る種のユーモアとしてドキュメンタリーを皮肉った内容なのですが、この記事を読んで以来、時々思うのです。VICEはひょっとすると宇宙人が経営しているんじゃないか?と。そう考えれば、VICEがあらゆるコンテンツをフリーでバラ巻けるナゾも解けますね(VICEをやっていて一番訊かれるのがこの質問なのです)。VICEには地球規模の、なにか大きな使命が課せられるのかもしれません……。
http://www.vice.com/jp/read/docu-crisis-v6n3

--今後予定されているプロジェクトや次号について教えてください。
今回発刊した「フォトイシュー」日本版を2014年も検討しています。またYouTubeチャンネルでもこれまで以上に衝撃的な映像の発表がまだまだ控えていますので、チェックしてください。

INTERVIEW2

Asger Carlsen + Ben Pier
Special Interview

Interview with Asger Carlsen (アスガー・カールセン)

--自己紹介をお願いします。
私はアスガー・カールセンと言います。現在はニューヨークを拠点としながら、写真家として活動しています。

--VICEと関わる事になったきっかけは?
VICE USのフォト・エディター、クリスチャン・ストーム氏から連絡を受けたことが事の発端でした。連絡をもらったのはメール経由でしたね。

--今回「フォトイシュー」でコラボレーションしてみていかがでしたか? コンセプトや制作の過程なども教えてください。
私は今回、南アフリカ在住の写真家、ロジャー・バレン氏とコラボレーションすることができました。それはとても特別な体験となりました。普通なら、彼と一緒に働くことができる機会は滅多にありませんから。彼と私は電話で話し合い、或る制作方法で合意しました。それは、私が私のスタイルで写真を写し、その上からロジャーがドローイング・ワークを載せていく、というものでした。私とロジャーのコラボレーションは、結果的にVICE誌への寄稿作品だけでは終わらず、今や写真集や展覧会のプロジェクトにまで発展しています。それは素晴らしいことだと思います。

--短い間でしたが、東京滞在はいかがでしたか?
東京での1週間はとても素晴らしいものでした。私にとっては、おそらく世界で最もお気に入りの都市と言っても良いかもしれません。2014年かその翌年、私はまた東京に戻り、個展を開催できると良いなと考えています。

--これから作品を鑑賞する人々にメッセージをお願いします。
私たちが創り上げた今回の作品は抽象的であるが故に、様々な解釈をもたらすはずです。おそらくロジャーも同じことを言うでしょう。



Interview with Ben Pier (ベン・ピアー)

--自己紹介をお願いします。
ベン・ピアーといいます。ニューヨーク・シティからやってきました。

--VICEと関わる事になったきっかけは?
2000年代前半頃、ザ・ゴーストというバンドのツアーでVICE誌の「フォトイシュー」を手に入れたんです。当時、私は写真学校に通う学生でしたが、「フォトイシュー」の寄稿作品、そしてとりわけ写真の編集の案配が、当時の私に心から共鳴したのです。とにかくVICEのスタイルはかつて観たことがありませんでした。私も似たような写真作品を制作していただけあって、とてもインスピレーションを受け、すぐさま、当時VICEのフォト・エディターを務めていたティム・バーバー氏に私の作品を送りました。そしてその翌年、私の写真作品が「フォトイシュー」の中に収まっていたのです!

--今回「フォトイシュー」でコラボレーションしてみていかがでしたか? コンセプトや制作の過程なども教えてください。
それは素晴らしいものでした。私がコラボレーションした写真家、ピーター・サザーランドのことを心から尊敬していますし、彼には沢山の借りがあります。彼と共にこうした作品で繋がることはとてもクールなことだと思いますし、実際のところ私たち2人はうまいことやれたのです。そのことを証明するように、あらゆることがとても自然に進み、とりわけ困難もなく、なによりも楽しく成し遂げることができたのです。

--短い間でしたが、東京滞在はいかがでしたか?
まさしくかつてないほど最高のひとときでした。東京は私にとてもしっくりくる都市だと思いますし、また東京に戻るのが待ち遠しいですね。

--これから作品を鑑賞する人々にメッセージをお願いします。
私たちの作品を観て笑顔になってくれることを願っています。笑顔ほど人が素敵に見えることはありませんからね。