exhibition : Current

NO JOKE
Roger Ballen + Asger Carlsen

2017.5.26(FRI)-8.17(THU)

Concept

比類無き潜在意識の探求 世界的アーティスト2名による
革新的なコラボレーション DIESEL ART GALLERYにて開催

DIESEL ART GALLERYでは、5月26日(金)から8月17日(木)まで、ロジャー・ バレンとアスガー・カールセンによる個展「NO JOKE」を開催いたします。

本展では、21世紀で最も重要な写真作家の一人に数えられる南アフリカ在住の写真家ロジャー・バレンと、デジタル加工による前代未聞の人体フォトコラージュ作品で世界的な話題を呼ぶニューヨーク在住の写真家アスガー・カール センの二人が、海とタイムゾーンを越えて芸術的なピンポンを繰り広げたことによって産声を上げた革新的なコラボレーション作品をお披露目します。

両アーティストによる制作の核に根ざすのは、潜在意識への関心、そして典型的なアウトサイダーや不可思議なものが創り出す複雑な世界の比類無き探求です。二人はコラボレーションを通じ、それぞれが自身の心と身体の関係性を 追求していきました。こうした視点は、「置き換え」(※1)や居場所のない気持ち、先天的に持ち合わせた断絶感によって形成されていることに加え、彼らの美術的 観点を写真表現で構築し伝えることへの飽くなき欲求に基づいています。

ロジャー・バレンは1950年にニューヨークで生まれ、現在はヨハネスブルク在住。片やアスガー・カールセンは1973年にコペンハーゲンに程近いフレデリックスベルで生まれ、現在はニューヨーク在住。自称アウトサイダーの二人は2013年、互いに離れた場所からのコラボレーションを確立させます。二人はひとつのコンセプトに基づき、電子メールとスカイプのみで画像ファイルを頻繁に交換し始めました。この画像交換は数年に渡って続いていきます。高度なデジタル加工やアナログな切り貼り作業、はたまたドローイングが描き足されることが幾度も積み重なった結果、この得体の知れないコラージュ作品は産声を上げました。

本作の中で起用されるモチーフは、写真を彫刻の様に操ったもの、互いに置き換えられた二人の顔、本来あるべきではない場所に置き換えられた身体部位、不可思議に占領された空間、切り取られコラージュされた手描きのマスクやグラフィティのほか、蜘蛛や動物たち、天使や悪魔などなど。これらは全て二人のイメージストックから選び抜かれたものであり、それらはまるで仮想のシェアスタジオの中で、あるいは架空の物語が紐解かれる夢仕掛けの中で組み立てられるかのようです。

このコラボレーションは、シュルレアリスムにおける作法「優美な死骸」(※2)に似ていながらも、さらに意図的に構築されたものであり、各々の才能はさらに切り開かれ、作品をより豊かにさせることを実現させました。これが意味するのは、本質的にオリジナルなものを作るための理想的な土台造りに成功したということです。そしてその産物は我々が期待していた通り、実に奇妙で、不安にさせるものに仕上がっています。

Office Magazineのインタビューに対して二人は次のように答えています。「言葉で定義できるアイデアとは、取るに足らないもの。そんなものは梱包してスーパーマーケットに並べればいい。しかし定義できないアートは、意識下に力強く訴えかける。それをどう捉えればいいかも解らず、我々の潜在意識は何度も、何度も、何度もひっくり返すことから、なんらかの関係性を見出そうとするだろう。つまり作品には、つかみどころのない側面が備わるべきなのだ。そうでもなければ、それはなんのインパクトも持たないということを意味する」ー。

本展は2016年にドイツのDITTRICH & SCHLECHTRIEMとデンマークのV1 Galleryにて同時発表されました。そして世界最大の写真展覧会「Paris Photo 2016」での発表を経て、この度DIESEL ART GALLERYでの日本初公開を迎えます。全37作品から厳選された25点を展示いたします。会場では展示作品のほか、関連書籍や関連グッズを販売いたします。

(※1)「置き換え」… 適応機制のひとつ。 欲求を、本来のものとは別の対象に置き換えることで満たそうとすること。
(※2)  優美な死骸ゲーム … シュルレアリスムにおける共同制作手法。複数のアーティストが制作にわりながらも、
他のアーティストがどのようなものを制作しているかを知らずに自身のパートを制作するというもの。仏語「le cadavre exquis」。

展覧会概要

タイトル:「NO JOKE」(ノージョーク)
アーティスト: Roger Ballen(ロジャー・バレン) 、Asger Carlsen(アスガー・カールセン)
会期:2017年5月26日(金)-8月17日(木)
会場:DIESEL ART GALLERY(DIESEL SHIBUYA内)
WEB:www.diesel.co.jp/art
住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
電話番号: 03-6427-5955
開館時間: 11:30-21:00
休館日: 不定休
キュレーター:トモ・コスガ(PLAY TANK)

【写真家アスガー・カールセンによるブックサイニング】

2017年5月26日(金)19:00~21:00  当日は作家が在廊致します。皆様のお越しをお待ちしております。

CURATOR : トモ・コスガ(PLAY TANK)

www.tomokosuga.com
アートプロデューサー。写真分野を中心に、編集、執筆、展覧会/企業主催イベントのキュレーション&プロデュース、コンペティション審査員など多岐にわたって活動 する。写真家、故・深瀬昌久が遺した写真作品の普及管理活動を目的とする団体「深瀬昌久アーカイブス」のディレクターを務める。

Biography

  • ロジャー・バレン

    www.rogerballen.com

    写真家。1950年、米・ニューヨーク市生まれ。南アフリカ在住。21世紀で最も重要な写真作家の一人。30年以上にわたって南アフリカに在住し、現地 を活動の基盤にしている。バレンの独特なスタイルの写真作品はシンプルなスクウェア・フォーマットと美しいブラック&ホワイトを採用しながら進化を遂げてきた。近年のシリーズでは、絵画やコラージュ、彫刻技術を駆使して精巧な作品を生み出している。こうした作品で新たなハイブリッド美学を発明したバレンではあるが、今なお写真撮影に深く根差しているのは確かだ。2012年、南アフリカはケープタウンで結成されたレイヴ/ヒップ ホップ・グループ、Die Antwoordのミュージックビデオ「I Fink U Freeky」の監督を務め、このYouTube動画は現在までに9000万回の視聴回数 を記録している。

  • アスガー・カールセン

    www.asgercarlsen.com

    1973年、デンマークはフレデリックスベル生まれ。ニューヨーク在住。クラシックなモノトーン写真にデジタル加工を施すことで、優雅な一方でどこかグロテスクな作品を手掛ける。カールセンのキャリアは16歳のとき、地元新聞社に写真を売り込むことから始まった。その後、犯罪現場の写真家を経て商業写真家となる。現在カールセンはアーティストとして、FischerspoonerやCut Copy、Ratatatなどのミュージシャンのアートワークを手掛け、これまでにThe New Yorker、The Huffington Post、Wired Magazine、Dazed and Confused、Vice Magazineなど、名だたる雑誌に特集を組まれている。代表作として『Hester』、『Wrong』がある。

View Works

Crumbled, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Scared Cat, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Sniff, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Swollen Leg, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Stretching, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Chicken on Back, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

Morphed, 2016 © Roger Ballen and Asger Carlsen, Image Courtesy DITTRICH & SCHLECHTRIEM, Berlin.

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