MASKS

KULT
AUG 19, 2016 – NOV 11, 2016
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アジア各国から26組のアーティストが結集!

「21世紀のMASK=仮面」が意味するものとは。

DIESEL ART GALLERYでは、8月19日(金)から11月11日(金)まで、アジアの尖鋭的アーティスト26組による “MASKS”展を開催いたします。シンガポールの異能集団Kult(カルト)によるキュレーションのもと、シンガポール・タイ・インドネシア・フィリピン・台湾・韓国・日本の7か国から、異なる背景を持って活動するアーティストが結集します。


幾世紀にもわたる長い歴史の中で、MASK=仮面は物語をかたる道具でした。 演劇・祭祀・仮装・変装など、娯楽から実用まで様々な場面において、人はMASK=仮面を用いることで、変身したり逃避したり、時には姿をくらますこともできたのです。ネットコミュニティにおける自己の化身であるアバターなど、オンラインで誰もが新しい人格を作り出す新たな時代を迎えて、こうしたMASK=仮面の効能が、いよいよ明らかになってきました。 本展「MASKS」には、東南アジアから東アジアにかけて、7か国という広い地域で異なる背景を持って活動する26組のアーティストが参加。彼らの作品を通じて、「現代のMASK=仮面」が意味するものを探ります。 アジアのハブシティ東京に位置する DIESEL ART GALLERY という磁場に、シンガポール・タイ・インドネシア・フィリピン・台湾・韓国・日本から、ストリートアート・立体作品・イラストレーション・工芸などの「MASK=仮面」作品が結集する本展が示すのは、アジアに新しく生まれつつある、越境的でアンダーグラウンドなアートシーンなのです。


展示作品は、展覧会開催期間中、DIESEL ART GALLERY にて購入可能です。

アジア各国から26組のアーティストが結集!

「21世紀のMASK=仮面」が意味するものとは。



DIESEL ART GALLERYでは、8月19日(金)から11月11日(金)まで、アジアの尖鋭的アーティスト26組による “MASKS”展を開催いたします。シンガポールの異能集団Kult(カルト)によるキュレーションのもと、シンガポール・タイ・インドネシア・フィリピン・台湾・韓国・日本の7か国から、異なる背景を持って活動するアーティストが結集します。


幾世紀にもわたる長い歴史の中で、MASK=仮面は物語をかたる道具でした。 演劇・祭祀・仮装・変装など、娯楽から実用まで様々な場面において、人はMASK=仮面を用いることで、変身したり逃避したり、時には姿をくらますこともできたのです。ネットコミュニティにおける自己の化身であるアバターなど、オンラインで誰もが新しい人格を作り出す新たな時代を迎えて、こうしたMASK=仮面の効能が、いよいよ明らかになってきました。 本展「MASKS」には、東南アジアから東アジアにかけて、7か国という広い地域で異なる背景を持って活動する26組のアーティストが参加。彼らの作品を通じて、「現代のMASK=仮面」が意味するものを探ります。 アジアのハブシティ東京に位置する DIESEL ART GALLERY という磁場に、シンガポール・タイ・インドネシア・フィリピン・台湾・韓国・日本から、ストリートアート・立体作品・イラストレーション・工芸などの「MASK=仮面」作品が結集する本展が示すのは、アジアに新しく生まれつつある、越境的でアンダーグラウンドなアートシーンなのです。


展示作品は、展覧会開催期間中、DIESEL ART GALLERY にて購入可能です。

クリス・チャイ (シンガポール)

https://www.instagram.com/cosmicchai/


クリス・チャイは太陽の降り注ぐ島、シンガポールで生まれ育った。2008年にテマセク・ポリテクニック・デザインスクールでビジュアルコミュニケーションの学位を取得。さらに2013年、スクール・オブ・ ビジュアル・アーツにてイラストレーションを学び、BFAを授与された。彼の作品は、アルブレヒト・デューラー、ギュスターヴ・ドレ、M・C・エッシャー、アルフォンス・ミュシャ、ジャン・ジロー(メビウス)、ジェームス・ジーン、マーズワン、ヴァージル・フィンレイなど、数え切れないほどのアーティスト、イラストレーター、グラフィックノベル作家から影響を受けている。 あらゆるSF的なものとファンタジー、壮大に鳴り響く音楽、古代と現代の神話、大量のコーヒー、そして折に触れて自分自身について三人称で執筆することを、とことん楽しんでいる。



ダニエル・ユー (シンガポール)

https://www.instagram.com/thedanielyu/


ダニエル・ユー(1985年生まれ)は主に粘土や樹脂による立体作品を手がけるシンガポール人アーティスト。育った地域に根付く伝統と、刹那的なポップカルチャーの影響を共に色濃く受けており、彼の作品はその両方の世界へのイマジネーショ ンを結びつけたものだ。探求の中心になるのは、記憶に内在する価値と、社会的文化的類似性を浮き彫りにするツールとしての物語を用いることである。彼の作品は、現実世界からの逃避手段を示しており、その大部分は彼の個人的な体験により形作られている。ダニエルが生み出す架空のキャラクターたちは、シンガポールの内外を問わず存在する都会的なサブカル・アートシーンでカルト的人気を博している。



ドーン・アング (シンガポール)

https://www.aeropalmics.com/


ドーン・アング(エアロパルミクス)はシンガポール在住の熱心なドローイング作家。2010年、ラサール芸術大学で芸術学の優等学位を取得し、その奇妙で素晴らしい道のりを存分に楽しんだ。 以来、若さと成長と記憶から着想を得たドローイング、ペーパーカッティング、写真作品をコンスタントに制作している。彼女のインスピレーション源は、自然界、そして未知なるものへの根深く病的な恐怖である。創作への情熱を追い求める一方で、子供たちへの愛にも目覚め、様々な学校で一年間、アートについて教鞭をとった。その後インテリアデザインを手がけ、現在はデジタルイラストレーション、家具デザインなど多くのメディアでの創作を探求中である。



エリック・フォーナンダー (シンガポール)

https://www.instagram.com/efoe/


エリック・フォーナンダーはよちよち歩きの3歳児の頃から、イラストレーション、ペインティング、その他あらゆる芸術家気取りの創作活動を行ってきた。若い頃は油彩画、アクリル画の研究に打ち込んだ。その後、多くの専門分野を横断するアーティストへと成長し、広告、アニメーション、インダストリアルデザインの分野で役割を担ってきた。今やエリックは、イラストレーション、デザイン、壁画制作、クリエイティブ・コンサルティングにフォーカスするプロのクリエイターだ。 彼のスタイルは、シンプルで写実的なものから濃厚で仰々しいものまで多岐に渡るが、これはヒップホップ由来の彼の音楽愛とパラレルな関係だ。エリックは人との共同作業を生きがいにしている。その作業が、絵を描くこととは何の関係もなかったとしても、だ。彼の作品はこれまで、Kultギャラリー(シンガポール)、シンガポール美術館、クリア・エディション&ギャラリー(東京)、その他の場所で展示されている。Nike、Esquire、FHM、Brainfeederなどのクライアントの仕事も手がけている。



キットズット (シンガポール)

http://kittozutto.com/


ヤナとジュンは2007年に出会って間もなく、2008年にキットズットとしてアート制作を始めた。芸術と人生が横並びになった彼らの創作は、二人のクリエイティブでロマンティックな関係のパラレルワールドとなっている。彼らを魅了するの は、一見したところ関連性のないべつの主題同士の繋がりが生む奇妙さの中にある美だ。ひとつのキャンバス上に並置を強いられた複数の主題間の緊張は、どこかぎこちなく居心地の悪い美を生み出す。それこそが、彼らの作品にとって狙い通りのものだ。



モジョコ [スティーブ・ローラー] (シンガポール)

https://mojoko.net/

https://www.instagram.com/mojokoworld/


イランで生まれ、香港で育ち、ヨーロッパで教育を受ける。モジョコことスティーブ・ローラーは2001年、北イタリア・トレヴィーゾで、名高いFABRICAアーティスト・イン・レジデンスに参加。ディーゼル本社において、インタラクティブなデザイン人生を歩み始めた彼は、アーティストとして、またデザイナーからアートディレクター、クリエイティブディレクターへと、クリエイティブ業界をとんとん拍子に駆け上がった。雑誌兼ギャラリー兼スタジオKultのクリエイターであるスティーブの仕事は、キュレーションからインスタレーション&インタラクティブデザイン、そしてファインアートの分野にまで広がっている。世界で最も刺激的なアーティスト、デザイナー、アニメーターたちとの仕事を経て、彼は今では600組を超えるアーティストが参加するネットワークを運営している。



ビューロー・ユーエフエイチオー (シンガポール)

https://www.ufho.com/


ビューロー・ユーエフエイチオーはシンガポールを拠点に、様々な専門領域を手がけるデザインスタジオ。世界中の意欲的なクライアントに、見事に仕上げられたソリューションを提供する。2008年以来、エッジの利いたデザインと精緻なイラストレーションを用いたイメージやグラフィックで、見る者に強いインパクトを与えている。



ジェームス・ジラット・パトラドゥーン (タイ)

https://www.jirat.jp/


ジェームズ・ジラット・パトラドゥーンはシドニーを拠点に活躍するビジュアルアーティスト/イラストレーター。彼が作り出すエネルギッシュで遊び心溢れるイメージは、日本のカルトアニメの影響を受けた80年代的なショッキングピンクの美意識がリミックスされ、バブルガムテイストのシュールなサイバーパンク・パラダイスを想起させる。 幼少期に、マンガの中に氾濫する過剰なビジュアル言語にさらされたジェームズは、専門学校でスクリーン印刷を学び、そこで画像制作の高速生産ラインプロセスを会得した後、イラストレーションの世界にはまり込む。以降、Facebook、HBO、RVCA、FOX、Nike、Converse、Mishka、Microsoft、Ministry Of Soundなどのクライアントの仕事を手がけている。



ティッキーワウ [ピチェット・ルジヴァーアラット] (タイ)

https://www.instagram.com/tikkywow/


ピチェット・ルジヴァーアラット、通称ティッキーワウはバンコク(タイ)生まれのグラフィックデザイナー。タイの伝統的な芸術、文化の様々な要素に刺激を受けたティッキーワウが生み出すのは、ダイナミックかつ力強いベクタ形式のスタイルを用いた、グラフィティ風のモダンでカラフルな世界である。



ラキット (タイ)

https://www.instagram.com/rukkit/


ラキット・クアンハワテー(1978年生まれ)はグラフィックデザイナー/ストリートアーティスト。チュラーロンコーン大学でアート教育の学位を取得した。卒業後、2011年より、主にステンシルを応用した、カラフルな幾何学模様のストリートペインティングを開始。以来、タイ、韓国(ソウル、プサン)、インド(ニューデリー)、香港、ドバイ等数多く の国でウォールペインティングを行う。グラフィックデザイナーとしては、Nike、Casio G-Shock、Toyota、Tiger Beer、Smirnoff、Absolute Unique、Lacoste Live、Jaspal、Dtac、Wonderfruit Festival、Bearbrick Medicomtoy、Bangkok Siam Centerなどのクライアントの仕事を手がけている。



アーウィン・ヒダヤット (インドネシア)

https://www.instagram.com/arwinhidayat/


アーウィン・ヒダヤットは1983年、ジョグジャカルタに生まれ、現在もジョグジャカルタに在住。紙と墨、また最近ではインドネシアのバティック(ろうけつ染め)を使い、地域の伝統(バティック)と、グローバルなポップカルチャー(漫画)の両方を反映した作品を制作している。彼は作品の中で、鳥や乗り物といった日常的な要素と、ひわいでどぎついもの、例えば男根や陰門とを、繰り返し対比させている。彼は、作品の中心に据えるそのテーマを、言葉と絵画を使って遊び心を交えな がら描写し、よりセンチメンタルでロマンティックな自然の本性を明らかにする。 2013年と2015年に、ジョグジャカルタ最大のアートフェア「ArtJog」に参加。インディー・ジンによるコラボレーション運動であるDagingTumbuhとのつながりを深めている。またメルボルン(「Flash Show Drawing」、 2012年)、ジョグジャカルタ(「Blues Bau Kencur」、2013年)で個展を開催。グループ展への参加も、神戸(「Hujan Siang」、2006年)、シンガポールのヴィリディアン・アート・ハウス(「Postcard Exhibition: Poskad」、2012年)、同じくシンガポールのイッカン・アート・ギャラリー(「Neo Folk」、2014年)など、国内外への広がりを見せている。



髙屋佳乃子 (インドネシア)

https://tkanoco1.wixsite.com/kanokotakaya


1991年生まれの髙屋佳乃子は京都で育ち、京都精華大学ビジュアルデザイン学科を卒業後、インドネシア国立芸術大学(ISI)スラカルタ校に学んだ。現在は、インドネシア・ジャワ島の都市ソロを拠点に様々な表現手法を用いて作品制作を行っ ている。「仮面」は近年の彼女にとって中心的なモチーフとなっている。



ムークライ [ムクリス・ファクリ] (インドネシア)

https://www.instagram.com/muklay/


ムークライ(ムクリス・ファクリ)は1993年、ジャカルタ生まれ。様々な表現手段を試みているが、元来イラストレーターであり、手がけるプロジェクトはすべてドローイングから始まっている。シンプルに「ローブロー(無教養)」と評される彼の作品は、ジャカルタの日常生活にインスパイアされている。2012年以降、インドネシア各地で、またオランダやシンガポールでも展示を行い、ポップな色彩で描いた作品を発表している。 コラボレーション商品を手がけるプロジェクト「JunkNotDead」の設立メンバーの一人でもあり、展覧会、出版事業への尽力を続けている。



ルディ・アーチェー (インドネシア)

https://rudyatjeh.blogspot.com/

https://www.instagram.com/rudyatjeh_/


1982年5月15日、ランサに生まれる。2002年、ジョグジャカルタに移り、インドネシア国立芸術大学(ISI) ジョグジャカルタ校でグラフィックアートを学ぶが、この街は彼のアート表現に大きな影響を与え続けることになる。この影響は、アーチェーに主な表現手段として版画を選ばせたこともさることながら、しばしば作品を特徴付けるキャラクターにも反映している。アーチェーは、紙を版画制作における所与の素材として用いるだけでなく、紙そのものの再構成にまで踏み込む。紙は、作品を物語ると同時に作品の主題となる。紙を使った彼の作品は、ジオラマやサイトスペシフィックなインスタレーション作品として呼び物になることも多い。 アーチェーの作品や創作過程において語られるテーマは、個人的な話や日常の話題が多く、特に個人のアイデンティティが作品の基底を成している。彼は表現の中で、故郷であり、物議を醸すイスラム法がインドネシアで唯一施行されている地域、アチェ州を、政治紛争の歴史とともにしばしば取り上げている。 彼はまた、ジョグジャカルタを拠点に活動するヘビーメタルバンドSANGKAKALAの結成メンバーの一人であり、実験的なアート&音楽パフォーマンス・プロジェクトPUNKASILAとのコラボレーションを定期的に行っている。アーティスト集団、 エース・ハウス・コレクティブのメンバーでもある。



ディナ・ガディア (フィリピン)

https://dinagadia.blogspot.com/


グラフィックデザイナーとして広告を手がけてきた経歴を持つディナ・ガディアは、人々が望むものを知っている。そして彼女は、1930年代から1970年代のカルト映画のポスターの話法を借りて、ポップアート風コラージュを炸裂させたコミッ ク作品を作り上げる。彼女のインスピレーション源はB級映画だが、彼女の優れたドローイング作家としての腕前はA+(エープラス)に値する。現在ケソン市(フィリピン)に在住し、制作を行っている。



デックス・フェルナンデス (フィリピン)

https://dexfernandez.blogspot.com/


フィリピン工科大学(美術・広告専攻)を卒業したデックス・フェルナンデスは、フルタイムのアーティストとして活動するため、広告会社を辞めた。アートの世界で、より良い暮らしを楽しんでいる。 紅茶染めの紙に鮮やかな色彩で描かれる彼の作品は、鑑賞者を、愛らしい存在と邪悪な存在がマッシュアップされた別空間へと誘い出す。子供も大人も想像上の怪物と戯れるその場所で、異世界の生物が、善悪をめぐる忌まわしい真実を突きつけて、私たちを容赦なく追い詰める。 彼はまた、成人向け雑誌から選り抜かれたビジュアルで大胆な実験を試みている。塗り直されたイメージ上には、様々な素材をミックスした何層ものレイヤーが重ねられ、新たな独特の味が加わる。したがって、遠くから眺めれば特に、イメージはほとんど抽象的な形象となっており、元の文脈はほのめかされるだけとなる。 デックス・フェルナンデスは、2011年にはヴァーモント・スタジオ・センター(アメリカ)の、また、2012年にはピンポン・アート・スペース(台湾)のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム招聘作家に選出された。2013年にはジョグジャカルタのLir Space(インドネシア)に招かれている。



エプジェイ・パチェイコ (フィリピン)

https://epjey.weebly.com/

https://www.instagram.com/epjey/


エプジェイ・パチェイコは1986年生まれ。聖トマス大学で広告を専攻し、美術の学位を取得する。卒業後はグラフィックデザイナーとして活躍。マニラおよび国外の様々なギャラリーや展示スペースで、自身の作品展示を精力的に行っている。 70年代の雑誌イラストレーション、 流血なきメメント・モリ(“死を想え”)、ウェズリー・ヴァレンズエラ、様々なモチーフを並置するメキシコ美術の美意識、そして素晴らしきインターネットの世界が、自身の作品に大きな影響を与えていると 彼は言う。ギャラリーでの展示に加えて、ストリートアートやビニールフィギュアのカスタマイズ、「ukay-ukay」(タガログ語で中古品ショッピングの意)の愛好家でもある。



ミスター・オーガイ (台湾)

https://www.instagram.com/mrogay/


ミスター・オーガイは台湾のストリートアーティストである。2012年、国立台南大学卒業。2000年に彼がグラフィティの世界に足を踏み入れて以来、そのウォールペインティング作品は台湾中のいたるところで目にすることができる。世界中 のストリートアートフェスティバルに定期的に参加している。



ジェジュン・ベック [ビー ジェイ ジェイ アート] (韓国)

https://www.instagram.com/bjjart/


ジェジュン・ベックは韓国生まれのアーティストである。韓国芸術総合学校(アニメーション専攻)卒業。トイアートとロボットカルチャーに触発され、作品を制作している。ソウルを拠点にビジュアル制作を行う3人組のアート集団、グー・フォー・ブラザーズの一員としても活動している。



マ・ソンホ - マウズ (韓国)

https://www.instagram.com/mawzcom/


1992年、ソウル(韓国)に生まれたマウズは、ソウルを拠点に活動する若手ビジュアルアーティスト。彼の代表作「Mawz」は、2012年に制作が開始された。子供の頃、コミック、ビデオ、ディズニーアニメを満喫していた彼は、それらを題材に絵を描くのが大好きだった。それは彼の物語の始まりであり、炎、雷、心臓、怒りに満ちた目など様々なシンボルを、黒のユニポスカ・マーカーを使ってシンプルな線で描く現在の彼のスタイルにおいて、強いモチベーションとなっている。 本展では、新作ドローイングシリーズ「Dream」「Burning」の中から作品を展示する。



かつまたひでゆき (日本)

https://www.instagram.com/hanautah/


かつまたひでゆきは、2002年から日本で作品発表を始めた。 「Ninguem」(Sala Cega – Trezeta Musik/サンパウロ、2007)、「Yubi Sumo」(Forthrite gallery/オークランド、2009)、巡回展「Buro Beukorkest」(オランダ、2012-2013)、グループ展「DRAWABLE」(F.L.A. gallery/フロリダ、2013)、「Tropical Sushi」(Speedy Grandma gallery/バンコク、2014)、「Hide In My Brain」(Hellion Gallery/ポートランド、2015)、「AsieRiderz」(ナント、2015)、「USO de HONTOU」(DCA gallery/ダンディー、2015)など、世界各国で個展・グループ展を行っており、日本国内でも様々な展覧会に参加している。 またLittle Dragon、CUZ (サム・ドゥーク[The GO! Team]& マイク・ワット[The Stooges])、Rainbow Arabia、Simone White、Mutiny on the bounty、T-Bone、Ramp Recordings、Mad et Lenなど、数多くのアーティストのCD/レコードジャケットのイラストレーションを手がけている。マッドな絵描きとしての彼とは別に、ミュージッククリップの動画作品制作やライブでのVJ活動に熱心な一面もある。



桑島秀樹 (日本)


1964年生まれ。大阪府出身、京都府在住。日本写真専門学校卒業。1997年より、個展やグループ展など、内外の数多くの展覧会に参加し、写真や彫刻作品の出品を続けている。2000年、「APA日本広告写真家協会APA2000」グランプリ受賞。 桑島の写真は、自分の想像とはまったく違う自身の姿が写真に映っているのを目にした時に感じる、心をかき乱されるような気味の悪さをとらえようとしている。本展出品作の制作にあたり、彼は様々な角度からセルフポートレートを撮影し、複製スライドフィルムを元に、ライトボックス上でイメージをさらに抽象化させるなど、幾つものテクニックを駆使した。本作において注意深く様々な表情をとらえるそのプロセスは、アイデンティティ、セルフポートレートなるもの、表現についての疑問を投げかけつつ、人々の何気ない普段の生活の中で抑制された多くの感情をほのめかしている。真実の自分とは何であるか、そしてまた日常生活の中で「現世を忍ぶ」ための仮面の構築が比較的容易であることについて、桑島は思いを巡らせている。



立川玲音奈 / リトゥンアフターワーズ (日本)

https://www.writtenafterwards.com/


社会・文化・教育・環境的観点から新しいファッションの役割を提唱する山縣良和(1980年生まれ/ファッションデザイナー)のファッションレーベル「リトゥンアフターワーズ」と、山縣が主宰する「ここのがっこう」で山縣に師事した立川玲音 奈(1995年生まれ/女子美術大学在学中)のコラボレーション。作品は、妖怪をモチーフにしたリトゥンアフターワーズの最新コレクション「gege」(2016年秋冬)のために制作された。



金理有 (日本)

https://www.instagram.com/riyookim/


彼の作品から覗く不気味な人の目は、インスタレーションに本来備わる「のぞき見」の感覚を増幅させ、作品を見ている者を、同時に自分も見つめられているような気持ちにさせる。金の作品の特徴である独特な目は、モナリザのように、部屋中鑑賞者について回り、それはまるで、見てはいけないものに見入る者を咎めているかのようだ。 一つひとつ丹念に彫刻を施した作品を見れば、土への愛情、そして若手アーティストには稀有なほどその素材に精通していることは明らかである。メタリックグリーンと黒色釉薬による仕上げは、見事なまでに美しいだけでなく、陶芸特有の極めて重要なプロセスに対する真摯な姿勢を示している。器に対する彼の言及もまた、たとえ何気ないものであっても、工芸の歴史に敬意を払うものである。



セクシャルヨウカイ (日本)

https://www.instagram.com/sexualyoukai/


セクシャルヨウカイは、日本に定住するイラストレーター。手の込んだ複雑な切り絵作品で知られ、その作品は世界各国で注目を集めている。彼の興味の対象は、神話、失われた大陸、アストラル・サーファー、地下迷宮のスライム、宇宙光線、不可 知の存在、古代の儀式、そして、素晴らしき英国の田園である。



コムロタカヒロ [ティーコム] (日本)

https://www.instagram.com/tkomfactory/


TkoMはカルトアーティスト、コムロタカヒロとその立体作品の通称。2011年、東京藝術大学美術学部彫刻科修士課程卒業。以後、世界各国で行われた展覧会/グループ展で、最高に刺激的なフィギュア調立体作品を発表している。

VIEW ARTWORKS

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©Epjey Pacheco

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©Epjey Pacheco

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©Hideyuki Katsumata

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©James Jirat Patradoon

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©Mojoko

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©BüRO UFHO

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©Kittozutto

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©Rukkit

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©Riyoo Kim

タイトル: MASKS

An exhibition curated by Kult In collaboration with ASHU

(マスクス・アン・エキシビション・キュレーテッド・バイ・カルト・イン・コラボレーション・ウィズ・アシュウ)

アーティスト: Kult(カルト)

会期: 2016年8月19日(金) - 11月11日(金)

会場: DIESEL ART GALLERY

住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F

電話番号: 03-6427-5955

開館時間: 11:30 - 21:00

休館日: 不定休

キュレーション: Kult

コ・キュレーション: 亜洲中西屋(ASHU)

Kult (カルト)

https://www.kult.online/


2009年に設立されたデザインスタジオ兼アートギャラリー兼出版社。シンガポールを拠点に、アジア内外の最新のビジュアルカルチャーを紹介する幅広い活動を展開する中で、アンダーグラウンド・シーンの才能が続々とKultに結集している。 イラストレーター、デザイナー、彫刻家からストリートアーティストまで、Kultのネットワークは多岐にわたり、現在までに1000組を超える世界中のアーティストとのコラボレーションを実現。彼らの作品を紹介するグローバルなプラットフォームを提供している。活動の核となるインディペンデント誌『Kult』では、これまで〈恐怖〉〈食物〉〈貧困〉〈動物〉などのテーマを特集。それらのテーマに基づいて“Kultな” アーティストたちが制作した新作は、美術館、ギャラリー、ショップなどと提携したポップアップ・エキジビションで展示される。Kultがキュレーションする展示は、常に、平穏な公共空間を異化する強烈なインパクトで観る者を揺さぶる。

亜洲中西屋(ASHU) 


拠点である東京をアジアにおける文化的なハブと捉え、展覧会制作などを通じて、アジアのアーティストを日本に、日本のアーティストをアジアに積極的に紹介。世界各地のアーティストと様々なプロジェクトを展開している。

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Photo: TAKAMURADAISUKE

KULT SPECIAL INTERVIEW

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―自己紹介をお願いします。

Kult(カルト)のスティーブとザラニです。DIESEL ART GALLERYでのMASKS展のキュレーターを務めています。


-- Kultについて教えてください。

Kultは、これまでコマーシャルなものだけでなく、文化的なプロジェクトのための作品制作を請け負ってきたギャラリーであり、同時に雑誌でもあります。設立から8年の間に1000組を越えるアーティストと活動を共にする中で、現在も活躍を続ける、最も刺激的なビジュアルカルチャーのパイオニアたちと、多岐にわたるプロジェクトをプロデュースしてきました。


-- 本展のコンセプトや見どころを教えてください。

MASKS展は、アジア7ヶ国から集まった26組の、さまざまな芸術的的背景を持つアーティスト達の視点を表したものです。展覧会のテーマについて実に多くのバリエーションに富んだ解釈が生まれました。それは現代社会における「仮面」の物語の多様性を示しており、それこそが私たちの考える本展の見どころです。


--さまざまなアーティストと交流されていますが、本展の参加アーティストはどのような視点で集められましたか?

ヴィジュアルアーティストとして高いスキルを持ちながら、伝統や従来の枠にはまらないアーティストを探していました。彼らの出自はストリートカルチャー、トイアート、彫刻、グラフィック、テキスタイルデザインなどさまざまです。アーティストの多くは友人で、これまで数年に渡って何度も一緒に協力しあってきました。何よりもまず私達が彼らの作品を愛しているので、より多くの人々とその魅力を分かち合いたいのです。 DIESEL ART GALLERYでの展覧会の機会を得たことにとてもワクワクしましたし、展示期間が3ヶ月と長いので、これまでとは違う、まったく新しい観客に彼らの作品を見てもらう良いチャンスだと思っています。


-- Kult マガジンは“AIDS”、“Neo Folk”、“Food”,“Memory”等、様々なテーマで特集を組まれていますが、どのようにしてテーマを決めマガジンを作られていますか?

テーマは、今世界で起こっていることをもとに選びます。自分たちが注目しているニュースや時事問題にテーマ性があると感じられれば取り上げますが、流行に流されることはありません。時代を超越した、グローバルで人間的なテーマを取り上げています。この雑誌や出版活動を、今はもちろん、10年先に手にとってくれる人の現実にも結びつくようなものにしたいと思っています。使い捨てできるものではなく、私たちが生きる時代のポートフォリオなのです。


--Kult マガジンや、Kultの活動を通して人々に伝えたいメッセージはありますか?

アーティストやデザイナーが使用するビジュアル言語を発展させ、一般の人々のビジュアル・リテラシーを高めたいと考えています。広告の言語やツールを使って、自分達にとっての大切な問題を議論したいのです。象徴的なものを用いたり、ビジュアルでストーリーを語ることで、非商業的なテーマ――例えば健康や環境汚染、不景気といった、現代における問題を分析できればと思っています。


--東京で展覧会を開催してみていかがでしたか?

この展覧会に携わった人達と共に、素晴らしい経験をしました。(共同キュレーターである)ASHUとのコラボレーションに始まり、彼らと一緒に、またDIESEL ART GALLERYのチームと連携して準備を進めました。展覧会全体を通じてDIESEL ART GALLERYチームからは力強いサポートをいただき、彼らが主催した素敵なオープニングでは、今では友人となり、いつか日本でコラボレーションができたらと思うたくさんの方と知り合うことができました!日本のアーティスト達との時間も楽しいものでした。この展覧会のために再び連絡を取り合い、コラボレーションできたのは最高に素晴らしいことです。タイや韓国、シンガポールからもアーティストがオープニングに出席し、皆、展覧会の開催をとても喜んでくれました。


--シンガポールやアジアのアート・シーンについてお聞かせください。

たまらなくおもしろいし、飛躍的に成長しています! アジアのアーティストが探求を続ける新たな展望がたくさんあり、さまざまな新しいプラットフォームによって、アーティストにはより多くのチャンスが与えられています。また、新しい展覧会、ギャラリー、あるいは美術館などへの世間一般からの関心が高まり、民間との関わりも増えたことで、アートを見る機会が増えています。


--オフはどのように過ごされていますか?

漫画本屋、アンティークショップ、オモチャ屋、美術館や博物館、ゲームショップ巡り。犬の散歩。友人に会う。B級映画や名作映画鑑賞。


--今回の日本滞在はいかがでしたか?

最高でした! 次回の訪問を本当に楽しみにしています。


--Masks展に足を運ばれる人々に向けてメッセージをお願いします。

ぜひ楽しんで下さい!


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