-- 簡単な自己紹介をお願いします。
私の名前はミーシャ・ダウバック、出身はカナダのオンタリオ州サンダーベイ市です。焼きたてのペイストリーとデザインが優れたインテリア照明が好きです。
-- 個展のタイトルとその背景にある概念について教えてください。
アフターライフ・ワールド(Afterl-ife World)とは、既成事実や自分で実際に目にした事柄を除く、私たちが逃してしまったありとあらゆる現実です。展示では、幾重にも重なり並行した状態で存在し続けているバリエーションに富んだ現実を表現するように心がけています。
-- 作品ができるまでの過程を教えてください。また、作品制作において、重要していることはありますか?
私には、色と形がかなめですね。作品全体としての物の姿や形そして配色のバランスを保つように常に心がけています。
-- 1つの作品制作に必要な時間はどれくらいですか?
大体、40から80時間で描きあげます。
-- イラストを制作する時に使うソフトを教えてください。
Procreate(プロクリエイト)そしてAdobe(アドビ)社の Lightroom(ライトルーム)と Photoshop (フォトショップ)、アニメの作成には同じくアドビ社のPremiere(プレミア)を使います。
-- 独自の世界観ある色使いですが、色に対して何かこだわりがありますか?
配色次第で様々な思い出を引き出すことができる点が、とても気に入っています。ある作品の色使いを少しでも変えると全て生まれ変わります。繊細な砂上の楼閣のように。異なった関連性をベースにして成立する関係性。このような色のダンスにこそ、私は醍醐味を感じ創造性をかきたてられるのです。
-- 作品のアイディアはどのような時に浮かびますか?インスピレーションの源を教えてください。
眠りに落ちる直前、または目が覚める時が多いです。でも、それはある種のアイデアの川のようなものです。いつも私はその川の中に佇み、アイデアを求めて水中に手を伸ばしてみるけれど、何も掴めない時もあれば、鮭が泳いできてアイデアが溢れ出す時もある。川に行くのをやめない限り、実りの多い人生が過ごせる。
-- カナダの大自然の中で幼い頃はどのように過ごされていましたか? お父様はステンドグラス職人、お母様は詩人でいらっしゃいますが、現在の作家活動にどのような影響がありましたか?
食事や学びと同じように、自然と芸術は、私の中に宿っています。私にとっては、幸せの根源の一部ですね。確固たる自分らしさの礎として。このような素晴らしい環境で育てられたことに心から感謝しています。
-- MAD DOG JONESという名前の由来を教えてください。
私のイニシャル、M & Dを少しいじったもので、ジョーンズは狂った犬(mad dog)を手なずけるための音の重石みたいなものです。昔のビデオゲームのエイリアス。11歳の頃から使っています。
-- アーティストになろうと思ったきっかけを教えてください。
基本的に、私のインスピレーションと理想のアーティストは父でした。
-- 創作活動を始めたのは何歳頃ですか?
5歳でクラシックバイオリンを習い始めてから、あらゆるものにつながっていきました。
-- 自身の作品をINSTAGRAMで発表されていますが、MAD DOG JONESさんにとってのSNSとは何ですか?
友であり敵。
-- インスタグラムのプラス面とマイナス面は何ですか。
宣伝効果と体に毒。
-- これまで手掛けた作品の中で、最も気に入っている作品を教えて下さい。
最新作品です。この類の質問に対するアーティストとして一番正直な答えだと思います。
-- 作品を通じて人々に伝えたいメッセージなどありますか?
皆さんに空想の世界を広げてほしいですね。もっとクリエイティブに活動するようになって欲しいです。人生において、無限の可能性を秘めた結果は多岐にわたるということ、まだ未発見のクリエイティブな術が常にあるということをアートを通じて伝えたいです。
-- 影響を受けたアート・アーティスト、音楽・ミュージシャン、映画・映画監督について教えてください。
あぁ、この質問ですね。あはは。えっと、順番は関係ないですが、トーキング・ヘッズ、マイク・オールドフィールド、キッド・コアラ、システム・オブ・ア・ダウン、フォー・テット、エアー。ドゥニ・ヴィルヌーヴの最新作の大ファンで、次回作を心待ちにしています。映画好きなので、数多くいる素晴らしい監督の中から数名のみを選んで名前を挙げにくいです。
-- オフはどのように過ごされていますか?
大抵、外にいるだけで嬉しくなりますね。家族や友達との夕食、たまにちょっとコンサート。私にとって気分転換の時間は概ねアートです、確かに仕事ですが、私の人生において一番喜びを感じる場です。
-- サイドウェイズ・コレクティブを通じて、音楽業界でもご活躍のようですが、ビジュアルアートの方向性と音楽活動に何か関係性があるのですか。
はい、もちろん、アーティストとしての成長のすべてにおいてです。音楽を作ったり、演奏するのが大好きですし、幅広い意味でも駆け出しのプロとして最初に自信を得た自分にかけがえのない分野です。
-- 東京滞在はいかがでしたか? 何か新しい発見はありましたか?
ただぶらぶら散歩するのが好きで、東京を散歩しながら写真を撮影するって、最高に幸せなことですね。ageHaでジョイライドのコンサートに行き、その翌日には千葉 の木更津で稲刈りをしました。おもしろい冒険でした。
-- 印象的だったエリアやお店、食べ物などありましたか?
下北沢での散策が良かったですが、正直、東京に滞在した後でも、まだまだ知り尽くせていない所だらけですから。毎日行きたいくらい築地市場の辺が素晴らしかったです。何を食べても夢のようでした。
-- 日本のアート・カルチャーシーンの印象は?
本当にかっこいい。日本ではアーティストが尊敬されている。それは一般的に健全な社会が成り立っている証だと思います。とても満喫させてもらいましたし、気さくに受け入れてもらえたような印象を受けました。
-- 日本のアニメもよく見られるそうですが、主にどういったジャンルになりますか?きっかけやお気に入りの作品を教えてください。
新世紀エヴァンゲリオン、宮崎作品全て、カウボーイビバップです。アメリカのアバターシリーズの大ファンでもあります。
-- 最近刺激を受けたモノやコトはありますか?
友達、家族そしてネット友達をサポートしたり励ますように心がけています。クリエイティブな仕事とは別のもうひとつの専業が人助けです。(やっぱり、ありきたりですが、本当なので。笑)
-- DIESEL ART GALLERYでのサイン会はどうでしたか?
多くの方にご来場いただき、身の引き締まる思いとともにとても光栄です。あんなにサポートしていただけるなんて、本当に思いもよらなかったです。
-- 「ME IN THE AFTERL-IFE WORLD CHALLENGE」についてお聞かせください。
ヘルメットやベストを着用して写真を撮ると、撮影した写真から一番良い3枚がイラスト化されます。
-- 今後やってみたいことや、予定されているプロジェクトについて教えてください。
ただ、変化し続けたいですね。あらゆる媒体、音、光、テクスチャーの冒険をし続けたいです。ワクワクするものばかりです。
-- これから作品を鑑賞する人々、ファンの方々へメッセージをお願いします。
ありがとうございます。これからもサポートしていただけるよう、最高のものを創作し続けます。インスタグラムやインターネットを通して、いつでも気軽にコンタクトしてください。新しいネットワークを築いたり、できる限りサポートするのが大好きなので。