AN INTRODUCTION

VILLE ANDERSSON
FEB 26, 2016 – MAY 20, 2016
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Young Artist of the Year 2015を受賞

フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティストVille Andersson日本初個展


DIESEL ART GALLERYでは、2月26日(金)から5月20日(金)まで、フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティスト、ヴィレ・アンデションの日本初となる個展「An introduction」を開催します。


ヴィレ・アンデションは、フィンランド最高芸術賞と称される“Young Artist of the Year 2015”を受賞した、現在注目のアーティストのひとりです。ドローイング、写真、グラフィックなどさまざまな技法を用いたスタイルで、現実と空想との境目を行き来し、夢の中にいるような幻想的なビジュアルを創り出します。


ヴィレ・アンデション(Ville Andersson 1986ー、フィンランド・ロヴィーサ出身)は、多様な手法を用いる洗練した作品で知られています。アンデション作品の作業行程において、写真、絵、ドローイングは対等の関係にあり、自らの考えやアイデアを表現できる最も自然なかたちを探し求めながら、異なるメディアや手法がどのように作品に影響を与えるのかを発見しようとしています。アンデション作品において、異なる手法は様々な制作方法を必要とします。例えば、ドラマチックな写真は、綿密なデザインと、セットや衣装を完備したスタジオ環境によって実現されます。しかし一方で、小さく繊細なペン描画は、どんなところにでも自然発生的に現われます。

彼の作品では、極めて必要最低限のものが、黒・白・グレーだけの質素な色のスペクトルによって強調され、異質なものはすべて取り除かれます。特に最新の作品には、非の打ちどころのない美意識への一貫した試みがなされています。白は、そのものが持っている純粋さと無意味さで、まばゆいばかりに明るく表現され、いくつかのシリーズ作品においては、白い背景の中に白い被写体が今にも消失しそうです。


アンデションが作品制作の参考としているのが、文学、映画、音楽や視覚芸術です。まるで視覚のパズルのように、作品には細やかな引用が隠されており、特に、彼の映画への愛情は写真作品に如実に現れています。アンデションは舞台セッティングや、その雰囲気作りに精通しているので、彼の写真作品は、ある特殊な映画の静止画像のようでもあります。写真作品の数点には、モデルのダンサーや俳優が、まるで重力に逆らっているかのように登場します。写真、ドローイング、絵といったアンデションの全作品に特徴として言えることは、顔をそむけていたり、顔を隠されていたりすることで、名もなき神秘的な存在として人間が表現されていることです。


DIESEL ART GALLERYでは会期中、展示作品のほか日本未発売の作品集も販売します。

Young Artist of the Year 2015を受賞

フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティストVille Andersson日本初個展



DIESEL ART GALLERYでは、2月26日(金)から5月20日(金)まで、フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティスト、ヴィレ・アンデションの日本初となる個展「An introduction」を開催します。


ヴィレ・アンデションは、フィンランド最高芸術賞と称される“Young Artist of the Year 2015”を受賞した、現在注目のアーティストのひとりです。ドローイング、写真、グラフィックなどさまざまな技法を用いたスタイルで、現実と空想との境目を行き来し、夢の中にいるような幻想的なビジュアルを創り出します。


ヴィレ・アンデション(Ville Andersson 1986ー、フィンランド・ロヴィーサ出身)は、多様な手法を用いる洗練した作品で知られています。アンデション作品の作業行程において、写真、絵、ドローイングは対等の関係にあり、自らの考えやアイデアを表現できる最も自然なかたちを探し求めながら、異なるメディアや手法がどのように作品に影響を与えるのかを発見しようとしています。アンデション作品において、異なる手法は様々な制作方法を必要とします。例えば、ドラマチックな写真は、綿密なデザインと、セットや衣装を完備したスタジオ環境によって実現されます。しかし一方で、小さく繊細なペン描画は、どんなところにでも自然発生的に現われます。

彼の作品では、極めて必要最低限のものが、黒・白・グレーだけの質素な色のスペクトルによって強調され、異質なものはすべて取り除かれます。特に最新の作品には、非の打ちどころのない美意識への一貫した試みがなされています。白は、そのものが持っている純粋さと無意味さで、まばゆいばかりに明るく表現され、いくつかのシリーズ作品においては、白い背景の中に白い被写体が今にも消失しそうです。


アンデションが作品制作の参考としているのが、文学、映画、音楽や視覚芸術です。まるで視覚のパズルのように、作品には細やかな引用が隠されており、特に、彼の映画への愛情は写真作品に如実に現れています。アンデションは舞台セッティングや、その雰囲気作りに精通しているので、彼の写真作品は、ある特殊な映画の静止画像のようでもあります。写真作品の数点には、モデルのダンサーや俳優が、まるで重力に逆らっているかのように登場します。写真、ドローイング、絵といったアンデションの全作品に特徴として言えることは、顔をそむけていたり、顔を隠されていたりすることで、名もなき神秘的な存在として人間が表現されていることです。


DIESEL ART GALLERYでは会期中、展示作品のほか日本未発売の作品集も販売します。

BIOGRAPHY

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Ville Andersson (ヴィレ・アンデション)

http://www.villeandersson.com/

https://www.instagram.com/villeand/


ヴィレ・アンデション(Ville Andersson 1986、フィンランド・ロヴィーサ出身)は、フィンランドのヘルシンキ在住。

2012年春、フィンランド芸術アカデミー卒業。

エスポー現代美術館(EMMA)やヘルシンキ・コンテンポラリー・ギャラリー、ベニスのヴィトラリア・グラス+A美術館、マドリードの現代美術国際見本市(ARCOmadrid)、ニューヨークのレア・ギャラリーなどで積極的にグループ展や個展を行っている。

2015年、フィンランドでは最も栄誉のある有名なアートの賞であるヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。同年、タンペレ市立美術館とトゥルクのアボォア・ヴェトス&アルス・ノヴァ博物館という2つの美術館で個展を開催した。他に、2012年のスティーナ・クルーク財団賞やアニタ・スネルマン財団の奨学金を受賞。2014年、現代美術国際見本市(ARCOmadrid)のスパニッシュ・アート・クリティックス・アソシエーション・アワードのファイナリストに選出された。

アンデションの作品は、ヘルシンキ現代美術館、フィニッシュ・アート・ソサエティ、サースタモイネン財団アート・コレクション、カンツィ現代代美術館、アモス・アンダーソン美術館などのパブリック・コレクションに所蔵されている。


Awards / Nominations

2016

・ 作品集 “2009-2015”がアンタリスデザイン&プリントアワード 2015年度出版物最高賞

2015

・ ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー 2015受賞

2014

・ ヴィレ・アンデション展示会カタログ“My Little Empire”(グラフィック・デザイン担当: クリス・ボルトン)がフィンランド・ブック・アート委員会により2014年最も美しい本のひとつに選出

・ 現代美術国際見本市(ARCOmadrid)スパニッシュ・アート・クリティックス・アソシエーション・アワード ファイナリスト選出

2012

・ Grönqvistska stiftelsen賞 受賞

・ アニータ・スネルマン財団賞 受賞

2011

・ スティーナ・クルック財団賞 受賞

・ 第15回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出(日本)

2010

・ 映像関連総合見本市(Photokina)アカデミー・オブ・ファイン・アート・ベスト・スタンド審査員賞 受賞

VIEW ARTWORKS

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Hidden, 2013 © Ville Andersson

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Reflection, 2013 © Ville Andersson

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Slow is in my blood, 2015 © Ville Andersson

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Stage, 2011 © Ville Andersson

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Lifeblood, 2013 © Ville Andersson

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© Ville Andersson

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© Ville Andersson

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Conductor, 2015 © Ville Andersson

タイトル: An introduction(アン イントロダクション)

アーティスト: Ville Andersson(ヴィレ・アンデション)

会期: 2016年2月26日(金) - 5月20日(金)

会場: DIESEL ART GALLERY

住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F

電話番号: 03-6427-5955

開館時間: 11:30 - 21:00

休館日: 不定休

キュレーション: +81

協賛:

ディー ディー ウェーブ株式会社

TRNK

株式会社リネクト

後援:

フィンランド大使館

フィンランドセンター

タンペレ市立美術館

+81


グラフィック・デザインを中心に、ファッション、写真、映像、音楽など、各号異なるテーマのもと、世界中のあらゆるクリエイティヴ・シーンを取材する 1997年創刊の東京発グローバル・ヴィジュアル・マガジン「+81」の制作・発行のほか、企業の広告プロモーションや商品開発における、クリエイターと 協同したプロジェクトの企画とプロデュースも行う総合プロダクション。

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Photo: Kenji Takahashi

VILLE ANDERSSON SPECIAL INTERVIEW

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--自己紹介をお願いします。

私はフィンランド出身のビジュアル・アーティスト、ヴィレ・アンデションです。私はペインティング、ドローイング、写真と様々な技法を用いて作品制作をしています。とはいえ、自分を制限したくないので常に色々なことに目を向け、新しい表現にチャレンジしています。例えば、この冬にフィンランドで開かれた舞台のセット・デザインやコスチュームの制作は、私にとって新しい試みでした。


--本展のコンセプトや見どころを教えてください。

私は一年おきに新しいシリーズの作品を制作することを心がけていて、その度に全く新しい技法を取り入れています。ディーゼル・アート・ギャラリーで開催している本展は、それぞれ異なる年やシリーズである作品のコレクションです。言わば、世界へ向けた“自己紹介”(An introduction) のような展覧会です。


--黒・白・グレーで描かれた作品が中心ですが、そのスタイルはどのようにして生まれましたか?

作品を構成する上で無駄なものを排除し、必要不可欠な要素だけを取り入れるように心掛けています。私は作品に“静寂”を多く扱います。私にとって、ささやきは時に叫び声より力強く響くのです。また、モノクロームの表現は、私にとって平凡さを超越する方法のひとつなのです。


--フィンランドのアート・シーンについてお聞かせください。

私が住むフィンランドの首都、ヘルシンキのアート・シーンはとても影響力があり多様性に富んでいます。小さな街だとしても、そこでは常にたくさんのことが起こり、アーティストの多くはそれぞれとてもユニークなヴィジュアル・ランゲージを持っています。サプライズが好きで、毎日新しいことを発見したい私にとって、この街のアート・ギャラリーはパーフェクトなのです。


--作品ができるまでの過程を教えてください。また、作品制作において、重要していることはありますか?

私の制作過程は大まかに3つのステップに分かれています。1つ目は、自分の頭の中にあるイマジネーションとクリエイティビティを自由にフローさせ、作品上で扱いたいアイディアとテーマを次第に選びます。言い換えれば、私は作品の構成概念を考えることから始めます。二つ目はどこで撮影するか、どの道具が必要か、どこから予算を集められるかという実践的な問題と向き合います。三つ目は実行あるのみです!

私の写真の被写体はいつも実在しているものです。例えば、ダンサーと作品制作する時、私はダンサーの全身を真っ白に塗り、スタジオのセット・デザインをひとつひとつ組み立てます。被写体である俳優やダンサーを除き、ほとんどの作業を一人で行っています。


--“Young Artist of the year 2015”を最年少で受賞されアーティストとして高い評価を得られていますが、どのようにしてアートに興味を持ちましたか?またアーティストになろうと思ったきっかけは何ですか?

私は片田舎のとても小さい村の生まれで、何かすることを見つけるためには、自分のイマジネーションとクリエイティビティを生かさなければなりませんでした。私の母は美術の教師で、アートに関する本をよく家に持ち帰っていました。今でも美術館に行く度、幼い時に記憶した数々の作品を思い出します。本を見ながら、その作品の世界を自分が巡り歩く姿を想像するのが好きでした。のちに、将来アート・コレクターになりたいと思い始めましたが、年を重ねるうちに、自分が美術を勉強して自分のコレクションを作ればいいのだと気付きました。それは今でも続けていることです。


--これまで手掛けた作品の中で、最も気に入っている作品を教えて下さい。

それはとても難しい質問ですね。たぶん、それぞれの作品に思い入れがあるからだと思います。選ぶとすれば、最新のシリーズですが、毎回新しいシリーズを制作するたびに、自然とそれがお気に入りになる傾向があります。


--作品のアイディアはどのような時に浮かびますか?インスピレーションの源を教えてください。

基本的に身の回りのもの全てがインスピレーションの源です。ビジュアル・アートだけに重きを置くのではなく、例えばファッション、映画、文学、舞台演劇、デザインやダンスにも関心があります。自分自身の感情もインスピレーションの源になっているので、私の作品は外的刺激と内側からの感情が一体となってできています。


--作品を通して人々に伝えたいメッセージなどありますか?

私的な感情をどう公的に伝えることができるかをしばしばタスクに掲げて制作しています。自分の感情を表現の手段として使うのであれば、観る人から共感を得られるように完成させなければなりません。オープンでニュアンスがあり、観る人をリスペクトした作品に仕上げるため、これまで培ってきた自分の感情を正確に伝える表現形式を使うことを試みています。


--影響を受けたアーティストや映画・音楽など教えてください。

たくさんあります!私は様々なカルチャーに興味があります。今回、日本で展覧会を開くということで、特に好きな日本のアーティストをほんの一例として挙げるとするならば、坂本龍一、大野一雄、安藤忠雄、小津安二郎、原研哉です。日本は刺激的なものに溢れていて、ファッションやビジュアル・アートからも影響されています。現代的な文化の他に、俳句、歌舞伎、能、墨絵、生花などのより伝統的な文化に魅了されています。日本美学の簡素、不均整、渋い、渋み、自然、幽玄、脱俗、静寂などのコンセプトはとても興味深いです。


--尊敬するアーティスト/人物を教えてください。

私がこれまでで最も尊敬するアーティストの一人が、ロバート・ウィルソンです。彼は舞台監督として広く知られる人物ですが、ビジュアル・アーティストとしても活動しています。音楽でいうと、フィリップ・グラスとデヴィド・ボウイ。彼らは共通して、自己改革することを恐れず、常に新しいことに興味を持っていて、その姿勢を見習いたいと思っています。最近ではイングマール・ベルイマン監督の映画をよく観ていて、人間の内在的、実在的な問いをうまく捉えているところに惹かれます。


--オフはどのように過ごされていますか?

オフの日は散歩に出掛けることが好きです。特に、はじめての地で自由時間があれば、可能な限りたくさんの公園を訪れようと試みています。東京滞在中も六義園、浜離宮、後楽園、谷中霊園、代々木公園、新宿御苑などに行きました。所々、花が咲いている木を見ることが出来たのが嬉しかったです。


--初めての日本滞在はいかがでしたか?日本について感じたこと、影響を受けたことなどありますか?

私は何年もの間、日本に興味を持っていました。今回の訪問は私の期待を遥かに上回り、訪れた全ての場所を好きになりました。その事について話したい事はたくさんありますが、ほんの一例を挙げるとすれば、日本でできた新しい友人が漫画とアニメの聖地、中野ブロード・ウェイを紹介してくれました。そこで見たものは、私にとって大きな新しい表現の世界でした。近いうちに、また日本に必ず訪れたいと思います。今回の日本への初訪問で得た経験は、次のシリーズを制作する上で、インスピレーションの源になることを確信しています。


--現在取り組んでいるプロジェクトや今後挑戦したいことはありますか?

現在は二つの個展の準備をしていて、それぞれスウェーデンの首都、ストックホルムで開催されるものです。北欧現代美術を牽引するマーケット・アート・フェアでは全く新しい作品を展示する予定です。アート・フェア開催月の5月はストックホルムに滞在します。また新たなシリーズやプロジェクトも考えていて、制作を始めるのが楽しみです。


--これから作品を鑑賞する人々に向けてメッセージをお願いします。

既にたくさんの方がギャラリーを訪れてくれたと聞いてとても嬉しく思います。みなさんありがとう!多くの方から作品に関しての感想メールを受け取り、楽しく読ませてもらいました。メールを送ってくれた方々もありがとう!最近、インスタグラムのアカウントを作ったのでこちらも是非チェックしてください。https://www.instagram.com/villeand/

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