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ARCHEOLOGY OF THE FUTURE

未来の考古学

VINCENT FOURNIER
AUG 22, 2014 – NOV 14, 2014
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宇宙、科学、テクノロジーがもたらす神秘に魅了された写真家、ヴァンサン・フルニエの世界


この度、DIESEL ART GALLERYでは8月22日(金)から11月14日(金)まで、宇宙、ロボット、遺伝子操作など科学やテクノロジーをテーマに活動するヴァンサン・フルニエの個展「ARCHEOLOGY OF THE FUTURE 未来の考古学」を開催いたします。


写真家であり映像作家でもあるヴァンサン・フルニエは、MASTファウンデーション (イタリア)、LVMH ルイ・ヴィトン・ファウンデーション(フランス)など世界各地の美術館に作品が収蔵され、また映画「アメイジング・スパイダーマン2」の劇中に作品が登場するなど、現在注目のアーティストのひとりです。


本展では、代表作「SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)」のほか、日本初披露となる「POST NATURAL HISTORY(続・自然史)」、「THE MAN MACHINE(機械人間)」の3シリーズを公開。写真や映像・3Dスカルプチャーなど、作品展示数30点を超す大規模な個展となります。


ARCHEOLOGY OF THE FUTURE 未来の考古学

時は無情にも流れゆく……未来は現在になり、現在は過去になる。昨日のSFが今日の現実になったかと思うと、いつしか過去の遺物になり代わる。

「SPACE PROJECT (スペース・プロジェクト)」による宇宙の征服、「THE MAN MACHINE (機械人間) 」でのヒューマノイドとの出会い、そしてついには「POST NATURAL HISTORY (続・自然史)」がたどりつく種の進化。ヴァンサンの少年時代のヒーロー、ジュール・ヴェルヌがしたように、彼も自身が生きる時代の現実を探求し、調査し、考証する。そして真実の理論に基づいて、私たちの未来の遺跡を紹介する。

ヴァンサン・フルニエしか持ち得ない独特の作品の極みは、私たちを科学の美と文明の百科全書の世界へ誘う。


SPACE PROJECT スペース・プロジェクト

2007年に始まったこのプロジェクトは、スターシティ宇宙飛行士訓練センター、ケープカナベラル宇宙ロケットセンター、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、仏領ギアナのアリアンスペース、チリのアタカマ砂漠、ニューメキシコ州やネバダ州の天文台、ユタ州の赤い砂漠の火星着陸訓練施設など、宇宙開発に関連した場所を主観的に網羅している。宇宙開発をテーマにした場面を様々な形で演出したシリーズだ。科学技術においても夢のある分野が、ヴァンサン・フルニエの興味の対象なのだ。宇宙空間は様々な信仰、ユートピア、恐怖、希望などの鏡である。ヴァンサン・フルニエの写真は、新しい出発点を表現しながらも、同時に極限や予想不可能な状況を連想させる不毛の場所で構成されている。科学技術の進化は世界を再認識することを強いるのである。1969年に月面を踏んだ時、人類の共通の夢が現実のものとなった。その時月から見た地球は今まで見たことのない風景であった。我々の惑星に対する意識を根本的に変えた決定的な視点の転換であった。果てしなく続く宇宙空間の中でその儚さを意識することによって宇宙を保護する必要性をおそらくより強く認識した。人類共通の夢と個人の憧れ、「SPACE PROJECT」の写真には当時の未来へのノス タルジーの記憶をよみがえらせる歴史を盛り込んでいる。


POST NATURAL HISTORY 続・自然史

日本初披露となるこのシリーズは、「驚異の部屋」の発想を再解釈している。ルネッサンス時代に異国主義や折衷主義を味わうために遠い未知の国から集めた人工物や自然物を展示するためにこのような場所が作られ始めた。今日、ヴァンサン・フルニエは、空間的でなく時間的な旅によって未来から来た新種を紹介する。人工生物学とサイバネティックスの研究に基づいて、環境の変化に対応するために人間に遺伝子組み換えされた生物たち。極端な温度に耐えられる金属の足を持ったトキ、汚染率を測る光センサーが入ったガラスのもろい胴体を持つトンボ、金属のアンテナにGPSを備えたコガネムシ。このコレクション「新種の生物」は百科事典の図版の形で紹介されている。突然変異した生物は親しみを感じさせるとともに奇妙でもある。真鍮の板に彫られたそれぞれの生物の特徴についての科学的な説明が添えられ、写真の中のフィクションと現実が逆説的に強調されている。歴史と空想、記憶とSFを混合させながら、詩的で繊細なヴァンサン・フルニエの動物画集は我々のテクノロジーと時間との関係、自然の中の人間の位置、自然の進化と科学の進歩、夢と想像を問いかけている。また映画「アメイジング・スパイダーマン2」では、劇中に登場するオフィスのシーンでこのシリーズの作品が用いられた。


THE MAN MACHINE 機械人間

「機械人間」プロジェクトは私たちの日常生活の中で⼈工生物、ロボットやその他の者がどのように進化していくのかを問いかけている。2011年に複数のロボット工学研究所のサポートを受けて始まったこのプロジェクトは「思弁的なフィクション」で、ロボットが人間のように、職場、自宅、街角、旅先など、日常生活の1シーンに登場する場面をリアルに再現している。それらの場面がロボットに対する共感を生み出すとともに距離をも感じさせる。鑑賞者とロボット、同化と異化の過程のバランスを作り出す事にも挑戦している。この発想は日本人ロボット工学者、森政弘氏の「アンドロイドロボットが人間に似れば似るほど、その不完全な部分が不気味に感じられる」という“不気味の谷現象”論の中で見られる。我々の社会における現代の人工生物の発展は、社会がどこまでこのような変化を受け入れられるかという、魅力的であると同時に憂慮すべき問いを投げかけている。テクノロジーの進歩の加速と収束は、近い将来、重要な発展が成し遂げられることを予想させるのである。


会期中DIESEL ART GALLERYでは、展示作品のほか作品集なども販売します。

宇宙、科学、テクノロジーがもたらす神秘に魅了された写真家、ヴァンサン・フルニエの世界


この度、DIESEL ART GALLERYでは8月22日(金)から11月14日(金)まで、宇宙、ロボット、遺伝子操作など科学やテクノロジーをテーマに活動するヴァンサン・フルニエの個展「ARCHEOLOGY OF THE FUTURE 未来の考古学」を開催いたします。


写真家であり映像作家でもあるヴァンサン・フルニエは、MASTファウンデーション (イタリア)、LVMH ルイ・ヴィトン・ファウンデーション(フランス)など世界各地の美術館に作品が収蔵され、また映画「アメイジング・スパイダーマン2」の劇中に作品が登場するなど、現在注目のアーティストのひとりです。


本展では、代表作「SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)」のほか、日本初披露となる「POST NATURAL HISTORY(続・自然史)」、「THE MAN MACHINE(機械人間)」の3シリーズを公開。写真や映像・3Dスカルプチャーなど、作品展示数30点を超す大規模な個展となります。


ARCHEOLOGY OF THE FUTURE 未来の考古学

時は無情にも流れゆく……未来は現在になり、現在は過去になる。昨日のSFが今日の現実になったかと思うと、いつしか過去の遺物になり代わる。

「SPACE PROJECT (スペース・プロジェクト)」による宇宙の征服、「THE MAN MACHINE (機械人間) 」でのヒューマノイドとの出会い、そしてついには「POST NATURAL HISTORY (続・自然史)」がたどりつく種の進化。ヴァンサンの少年時代のヒーロー、ジュール・ヴェルヌがしたように、彼も自身が生きる時代の現実を探求し、調査し、考証する。そして真実の理論に基づいて、私たちの未来の遺跡を紹介する。

ヴァンサン・フルニエしか持ち得ない独特の作品の極みは、私たちを科学の美と文明の百科全書の世界へ誘う。


SPACE PROJECT スペース・プロジェクト

2007年に始まったこのプロジェクトは、スターシティ宇宙飛行士訓練センター、ケープカナベラル宇宙ロケットセンター、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、仏領ギアナのアリアンスペース、チリのアタカマ砂漠、ニューメキシコ州やネバダ州の天文台、ユタ州の赤い砂漠の火星着陸訓練施設など、宇宙開発に関連した場所を主観的に網羅している。宇宙開発をテーマにした場面を様々な形で演出したシリーズだ。科学技術においても夢のある分野が、ヴァンサン・フルニエの興味の対象なのだ。宇宙空間は様々な信仰、ユートピア、恐怖、希望などの鏡である。ヴァンサン・フルニエの写真は、新しい出発点を表現しながらも、同時に極限や予想不可能な状況を連想させる不毛の場所で構成されている。科学技術の進化は世界を再認識することを強いるのである。1969年に月面を踏んだ時、人類の共通の夢が現実のものとなった。その時月から見た地球は今まで見たことのない風景であった。我々の惑星に対する意識を根本的に変えた決定的な視点の転換であった。果てしなく続く宇宙空間の中でその儚さを意識することによって宇宙を保護する必要性をおそらくより強く認識した。人類共通の夢と個人の憧れ、「SPACE PROJECT」の写真には当時の未来へのノス タルジーの記憶をよみがえらせる歴史を盛り込んでいる。


POST NATURAL HISTORY 続・自然史

日本初披露となるこのシリーズは、「驚異の部屋」の発想を再解釈している。ルネッサンス時代に異国主義や折衷主義を味わうために遠い未知の国から集めた人工物や自然物を展示するためにこのような場所が作られ始めた。今日、ヴァンサン・フルニエは、空間的でなく時間的な旅によって未来から来た新種を紹介する。人工生物学とサイバネティックスの研究に基づいて、環境の変化に対応するために人間に遺伝子組み換えされた生物たち。極端な温度に耐えられる金属の足を持ったトキ、汚染率を測る光センサーが入ったガラスのもろい胴体を持つトンボ、金属のアンテナにGPSを備えたコガネムシ。このコレクション「新種の生物」は百科事典の図版の形で紹介されている。突然変異した生物は親しみを感じさせるとともに奇妙でもある。真鍮の板に彫られたそれぞれの生物の特徴についての科学的な説明が添えられ、写真の中のフィクションと現実が逆説的に強調されている。歴史と空想、記憶とSFを混合させながら、詩的で繊細なヴァンサン・フルニエの動物画集は我々のテクノロジーと時間との関係、自然の中の人間の位置、自然の進化と科学の進歩、夢と想像を問いかけている。また映画「アメイジング・スパイダーマン2」では、劇中に登場するオフィスのシーンでこのシリーズの作品が用いられた。


THE MAN MACHINE 機械人間

「機械人間」プロジェクトは私たちの日常生活の中で⼈工生物、ロボットやその他の者がどのように進化していくのかを問いかけている。2011年に複数のロボット工学研究所のサポートを受けて始まったこのプロジェクトは「思弁的なフィクション」で、ロボットが人間のように、職場、自宅、街角、旅先など、日常生活の1シーンに登場する場面をリアルに再現している。それらの場面がロボットに対する共感を生み出すとともに距離をも感じさせる。鑑賞者とロボット、同化と異化の過程のバランスを作り出す事にも挑戦している。この発想は日本人ロボット工学者、森政弘氏の「アンドロイドロボットが人間に似れば似るほど、その不完全な部分が不気味に感じられる」という“不気味の谷現象”論の中で見られる。我々の社会における現代の人工生物の発展は、社会がどこまでこのような変化を受け入れられるかという、魅力的であると同時に憂慮すべき問いを投げかけている。テクノロジーの進歩の加速と収束は、近い将来、重要な発展が成し遂げられることを予想させるのである。


会期中DIESEL ART GALLERYでは、展示作品のほか作品集なども販売します。


BIOGRAPHY

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    <h3 class="pd-heading pd-h3-style pd-text-align-left pd-heading-small"  style='' >
         BIOGRAPHY
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VINCENT FOURNIER (ヴァンサン・フルニエ)

www.vincentfournier.co.uk


ヴァンサン・フルニエ。1970年生まれ。写真家、映像作家。

パリを拠点に数多くの広告や雑誌(Wallpaper、GQ、Wad、Jalouse等)で活躍。彼の作品はフランス、ベルギー、ロシア、日本、イギリス、ドイツ、 中国、台湾など世界各地のギャラリーやアートフェアで展示されているほか、MASTファウンデーション(イタリア)、LVMH ルイ・ヴィトン・ファウンデーション(フランス)等にも収蔵されている。2008年にはカンヌ国際広告フェスティバルで銅獅子プレス賞を受賞。また、各国の雑誌のカバーや、映画「アメイジング・スパイダーマン2 」に「POST NATURAL HISTORY(続・自然史)」シリーズの作品が登場されるなど注目を集めている。


ヴァンサン・フルニエ 既刊 作品集

2007 「Tour Operator」

2008 「Space Project」

2012 「Brasilia」、「Past Forward」

2013 「Post Natural History」


短編映画

2011 「The Man Machine」

2012 「Krug」

2014 「Archeology of the Future」

VIEW ARTWORKS

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    <h3 class="pd-heading pd-h3-style pd-text-align-left pd-heading-small"  style='' >
         VIEW ARTWORKS
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©Vincent Fournier - Mars Desert Research Station #1 [MDRS], Mars Society, San Rafael Swell, Utah, U.S.A., 2008.

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©Vincent Fournier - Hydrolab Training, I.S.S., Yuri Gagarin Cosmonaut Training Center [GCTC], Star City, Zvyozdny gorodok, Russia, 2007.

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©Vincent Fournier - SOKOL KV2 Space Suit, KAZBEK seat from a Soyuz rocket, Warehouse, London, United Kingdom, 2009.

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©Vincent Fournier - Sokol Space Glove, Yuri Gagarin Cosmonaut Training Center [GCTC], Star City, Zvyozdny Gorodok, Russia, 2007.

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©Vincent Fournier - DRAGONFLY [Chloromgonfus detectis] Volatile inorganic-sensitive animal.

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©Vincent Fournier - RABBIT [Oryctolagus cognitivus] Very intelligent rabbit.

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©Vincent Fournier - GREAT GREY OWL [Strix predatoris] Predator-resistant feathers.

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©Vincent Fournier - RED POPPY [Ignis Ubinanae] Flower with fiery plasma.

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©Vincent Fournier - Kobian Robot #1 [Takanishi Laboratory], Waseda University, Tokyo, Japan, 2010.

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©Vincent Fournier - Asimo #2 [Honda], RMCA, Brussels, Belgium, 2009.

INFORMATION

タイトル: ARCHEOLOGY OF THE FUTURE 未来の考古学 (アーキオロジー・オブ・ザ・フューチャー・ミライノコウコガク)

アーティスト: VINCENT FOURNIER (ヴァンサン・フルニエ)

会期: 2014年8月22日(金) - 11月14日(金)

会場: DIESEL ART GALLERY

住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F

電話番号: 03-6427-5955

開館時間: 11:30 - 21:00

休館日: 不定休

キュレーション: BERGONZO Philippe ベルゴンゾ・フィリップ (ART-SCÈNE3)

協賛:

株式会社アイジェット

株式会社サンエムカラー

株式会社フレームマン

TRNK

協力: シャープ株式会社

後援: KG+

CURATION

BERGONZO Philippe ベルゴンゾ・フィリップ (ART-SCÈNE3)


1966年、パリ生まれ。1990-98年、近現代美術を扱うパリのギャラリー勤務を経て、1998年に独立。同年、「日本におけるフランス年」プロジェクトとして、フランス人アーティストの展覧会をシリーズでキュレーションし、日本で発表する。2000年、日本に拠点を移して以降、アートディレクターとして日仏相互のアーティストの紹介に努めている。パリや日本、アジアでのアートフェアへも積極的に参加し、出展を重ねる。2013年、2014年の国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE」ではサテライトイベント「KG+(ケージープラス)」の共同ディレクターを務め、活気に満ちたフェスティバルの一角を築いた。2008年よりヴァンサン・フルニエのエージェントとして主にアジアで活動を繰り広げている。

INSTALLATION IMAGES

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    <h3 class="pd-heading pd-h3-style pd-text-align-left pd-heading-small"  style='' >
         INSTALLATION IMAGES
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VINCENT FOURNIER SPECIAL INTERVIEW

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--自己紹介をお願いします。

ヴァンサン・フルニエです。フランス人、44才、パリに住んでいます。


--今回の展覧会のコンセプトや、見所など教えてください。

今回は一つの展覧会の中で3つのシリーズを同時に紹介しています。「Space Project」、「The Man Machine」、「Post Natural History」です。このように異なるシリーズを同時に紹介する展示は初めてのことです。さらに、「The Man Machine」と「Post Natural History」は日本初公開の機会となりました。


--タイトルに込められた意味を教えてください。

「ARCHEOLOGY OF THE FUTURE ー 未来の考古学」というタイトルですが、本来、考古学というと過去が対象になります。過去の遺跡を地中から探し当てることがほとんどです。しかし、今回私が示したかったのは、過ぎ去った過去ではなく、私たちの未来に残る過去です。私たちのこれから先にある跡を探すのです。私たちの明日は、明後日を生きる人の過去ですよね。時間を先行的に捉えて「未来の考古学」と表現しました。


--今回展示されたSpace Project、The Man Machine、Post Natural History、3つのシリーズの制作のきっかけや背景を教えてください。

まず「Space Project」は今回の展覧会の中で最も「Future of the Past(過去の未来)」を示すものです。現代の私たちから見れば、宇宙に行くことはもう過去のイメージといってもいい。50年前の人々にとってはこれは「未来」でしかなかったのに。このシリーズは、数十年前に誰もが抱いたように、私も子供の頃に抱いた宇宙への夢をかたちにしました。大人になり、旅を重ねる中でアメリカのNASAやロシアのスターシティーなど貴重な縁をいただき、さらには不可能が可能になり、このシリーズを実現する機会に恵まれました。

「Space Project」が「過去の未来」であるのに対し、「The Man Machine」は「Another Present」すなわち、現在であり、かつ別の選択肢があることを示しています。現代には私たちの日常生活の中にロボットがありふれています。しかしながらこれだけ高度なテクノロジーがあっても、ヒューマノイドロボットは日常ではほとんど見かけません。このシリーズでは、もしヒューマノイドロボットが日常のありふれた存在になったことを想定して撮影しています。人間との共生が本当に可能なのかどうか。

そして「Post Natural History」は「Past of the Future(未来の過去)」を示しています。文字通り、これからの過去です。自然に進化を遂げた動植物たちが、これから先は、単なる進化だけではなく人間によるDNAの変換や細工によってかたちを変えていくでしょう。このシリーズでは、私たちのまだ見ぬ、しかしあり得る未来を捉えています。そして未来の人々にとっては、可能性のある過去であるわけです。


--ロボットや機械、研究機関などが被写体となったとき、得てして記録写真になりがちですが、あなたの作品からはストーリー性が感じられます。撮影時に工夫している事や心がけている事などありますか?

そうですね、「The Man Machine」は人間になったロボットではなく、かつ、ロボットが人間になったわけでもないロボット、すなわち「人間と共生するロボット」を捉えています。撮影の際にはストーリーを決めずに、ロボットの自由な姿勢、動きからポーズを定めます。人間とともに暮らすロボットのロボットらしいごく自然な姿を捉えることを意識しています。写真から得られるストーリーについては、ご覧になる方が自由に感じていただければと思います。


--3Dプリント作品についてお聞かせください。

テクノロジーの進歩とともに作品の表現の幅も広がっていくと思いますが、今後トライしてみたい先端技術はありますか? 私は写真家として、3Dプリンターのテクニックが登場した際に、3Dの写真が可能になると確信しました。このテクニックには強く関心があり、このテクニックのおかげで今までできなかった作品の制作も実現しました。そして新しいアイディアも多く生まれました。テクノロジーの進歩は急速です。私の新しいアイディアと挑戦はたくさんありますが、今はまだ伏せておきましょう。3Dスキャナーはおもしろいことができると思っていつ、とだけ申し上げておきましょう。


--作品集「Past Forward」について教えてください。

どのアーティストも展覧会では全シリーズ、全作品を見せることはできません。それはアーティストにとっても、鑑賞者にとっても悔しいことです。その意味でこの作品集は私の世界を紹介する、私の欲求を満たす仕上がりになっています。この素晴らしい作品集のおかげで私の世界を手に取ってみていただけるのです。ぜひ多くの人にこの作品集を見ていただきたいと思います。


--アーティストになろうと思ったきっかけは何ですか?

私は子供の頃から写真に興味がありました。写真を学び、幸いにもそのルートに乗りました。


--尊敬するアーティストを教えてください。

アンドレアス・グルスキーの他、尊敬するアーティストはたくさんいます。


--インスピレーションの源を教えてください。

子供の頃の夢が最も源にあるインスピレーションです。子供の頃に読んでいたジュール・ヴェルヌなどには特に影響を受けています。


--影響を受けた本、映画など教えてください。

ジュール・ヴェルヌの小説、映画では「惑星ソラリス」、「2001年宇宙の旅」ですね。


--休日はどのように過ごしていますが?

休日は何もせず本を読んで過ごすことがほとんどです。


--一度は訪れてみたい国や場所はどこですか?

幸いにも仕事柄、いろんな国に行く機会に恵まれました。ですのでどこに行きたいというよりは、次に行く国が私の楽しみです。


--いつか実現させたい作品(被写体・ロケーション etc..)は何ですか?

今は「Post Natural History」シリーズを継続中です。そして「Space Project」のシリーズの完結のためには日本のJAXAの撮影協力が必須です。もしこの記事を読んでいただいているJAXA関係者の方がいらっしゃったら、ぜひその機会をいただきたく、お願いしたいと思います。


--短い間でしたが東京滞在はいかがでしたか? 興味を持ったことや、刺激を受けた出来事や場所などがあったら教えてください。

日本滞在は今回で4回目です。いつもうれしいですね。今回の大きな発見は東京駅すぐのところにできたばかりのインターメディアテクです。「Post Natural History」にもリンクする素晴らしい展示に感動しました。


--今後のプロジェクトについて教えて下さい。

これからいくつかの国のギャラリーや美術館で展覧会を控えています。3Dプリンターの作品もますます制作していきたいと考えています。


--これから作品を鑑賞する人々にメッセージをお願いします。

アーティストでも科学者でも、詩人でもどなたでも、皆さんの子供の頃の心で私の展覧会を見ていただきたいと思います。時間と宇宙の旅をここで体験し、楽しんでいただければと思います。

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