ー撮影中、独特の世界観を見せる姿が印象的でした。
吉井:カメラを向けられると、プライベートでは恥ずかしくなっちゃうんです。だけど、こういう撮影ではそういう感情をオフにして、空間に馴染むことを意識しています。それで「お疲れ様でした」って言われると、また急に恥ずかしくなっちゃうっていうか(笑)。だから普段はシャイなんですよ。服も自分を別人にするための要素のひとつで、着ることによってモデルとしての自分でいられるんです。
ーファッションは好きなんですか?
吉井:オンとオフの切り替えが大事なので、外に出るときはお洒落して、好きな場所に行くようにしています。そうすることで気分が上がるんです。だから普段からずっとお洒落を意識しているというよりは、気持ちを高めるためにファッションでパワーを身に纏うような感覚ですね。
ー「ディーゼル ライブラリー」の服はどうですか?
吉井:〈ディーゼル〉は大人のブランドという印象で、20歳を超えてようやく着られるようになったと今回思いました。めちゃくちゃかわいいですね、この服。着心地もいいし、動きやすかったです。繊細な服だと気を使ったりするけど、これなら日常使いもできそうだなって。
ー普通デニムをつくるのにたくさんの水を使ったりするんですが、この新作はそれを大幅に削減したり、オーガニックコットンやリサイクル素材を使っているんです。
吉井:最近、サステナブルなことに興味を持つようになってきて、大きな関心ごとのひとつです。まわりにヴィーガンの方が多くいるんですけど、そのひとたちの活動とか、普段思っていることを耳にして、必要以上に食べないことを意識したりとか、食に限らず無駄なものは買わないようにしています。買いものするときも自分にとって必要なものを見極めるようにしています。