ACARDIUS

Hyunwoo Lee
AUG 23 - OCT 23, 2024
null

DIESEL ART GALLERY(ディーゼル・アート・ギャラリー)では、2024年5月18日(土)から7月3日(水)まで、アーティスト水戸部七絵(ミトべ・ナナエ)による個展「People Have The Power」を開催します。


「People Have The Power」は、ロックスターやミュージシャンをモチーフとした作品群を展示する水戸部七絵の人気シリーズの第5弾となります。これまでに「Rock is Dead」、「War is not over」、「Let’s Have a Dream!」、「Sit-In」と題した展示を開催し、ロックの象徴や音楽の力に焦点を当てた作品を発表してきました。


「People Have The Power」は、個々の人々が持つ力や、集団としての力、アートや音楽が社会変革に果たす役割など、鑑賞者に深い思考を促す機会を与えるでしょう。


本展覧会では新作の展示・販売をはじめ、DIESELとコラボレーションによるTシャツや関連グッズも販売します。


CONCEPT 

この世を去ったスターたちは、時代が変わるごとにニュースや社会的問題に取り上げられ、再考察されます。これまで絶対的、または普遍的なものであった権威や常識、定説までもが変わるのです。BLM以降、ジェンダーや様々な人種、植民地の歴史など、マイノリティ間の構造は、ポートレートを常に描いてきた水戸部にとって、重要なトピックとなります。


「People Have The Power」では、ベトナム反戦や黒人差別、世間の偏見と戦った人物や、平和を求める活動に大きな足跡を残した人々が登場します。こうした戦う人々を描いた作品の多くは、実際に直接対象となる顔を見て描いたのではなく、メディアに登場するスターや著名人のイメージを間接的に描写したものです。そのため、雑誌の表紙やレコード・ジャケットのような、メディア経由の複製物としてのモチーフが描かれています。


会場は闘いや情熱を表す赤色で構成され、水戸部が直接的に「落書き的」なペインティングを施し、空間全体が渋谷のストリート・カルチャーと交差するように演出されています。


音楽とアートによる非暴力的な戦いを表現したDJブースによるインスタレーション作品は、レコードや楽器が散乱し、まるで喧嘩や抗争の場面を想起させます。時に悲惨な状況を伝えるものでもありますが、抵抗する人々の側に立つポジティブなメッセージとなり得ます。


黙々と、目醒め(てい)るものたち:イ・ヒョヌと彫刻、そして立体

イ・ヒョヌの新作個展がDIESEL ART GALLERYにて開催


DIESEL ART GALLERY (ディーゼル アート ギャラリー) では、2024年8月23日(金)から10月23日(水)まで、アーティストHyunwoo Lee (イ・ヒョヌ) による個展「ACARDIUS」(アカルディウス) を日本橋馬喰町のギャラリー・CON_のキュレーションにより開催します。


本展覧会では新作の展示・販売をはじめ展覧会のために作られた限定グッズや、DIESELとコラボレーションによるTシャツも販売します。



ステートメント


黙々と、目醒め (てい) るものたち:イ・ヒョヌと彫刻、そして立体


「夢中に」という言い回しがある。漢字どおりに読むと、夢の中にいるような状態のことだ。このニュアンスに近い表現として、韓国語では「무심코 (ムシンコ)」という言い回しが使われる。「무심 (ムシン)」は、「無心」という漢字で、なにかに心が奪われている様子を表現している。心ここにあらず、つまり別の場所に気が向いてしまう。かといって、心が奪われた状態ほど、自分の赴くまま、自分の気持ちに裏表なく接することもない。夢見心地で心を奪われた、没入した状態は、外見上なんの動きも見て取れない。しかし、そこには気力が滞留し、活性化されている。本展で想定する舞台もまさにそうだ。会場には、手術を待つオブジェが並んでいる。これらは「無心体」と呼ばれ、手術の神によって心を与えられる存在である。彼らは麻酔をかけられたせいか、眠りについてじっとしている。表面の肌に大きな傷を残し、静かにそこにいる。目覚めもせず、また起き上がることもせずに、だ。でもそれは、精神の目醒めた、目を真面目に開いた状態とも言えるのではないか。なにかに没入している状態――心ここにあらず、しかしなにかに集中している状態が、立体的に・立体制作として、そこに立ち現れる。


無身体は、どう心が奪われているのか。そして、どのような意味で「立(っている)体」なのだろうか。無心体は、横たわったままで、さらには身体の部位までもはっきりとし(てい)ない存在だ。これまでもブロンズを扱ってきたイ・ヒョヌが、会場を支配するようなインスタレーションや人体ではなく、ほかの生命体の肌やテクスチャー(質感)に目を向ける理由――それは、心ここにあらずで夢心地の状態を、彫刻のあり方として表現しているからだ。部分的で、横たわった立体は、形態としての輪郭(シルエット)ではなく、物性として立たされる=成り立つ。展示で手術とは、悪い箇所を直す行為以上の意味合いがある。無心体の肌に残された痕は、治療が必要なところや治療した痕跡以上のものである。彫って刻む「彫刻」行為と、身体として立つ「立体」に思考を巡らせた結果、イ・ヒョヌは物性に変形可能性と存在感を浮き彫りにする。無心体は、眠っている。夢に経験が無意識的に刻まれ、新たな世界を切り拓いて行くかのように、イ・ヒョヌは寡黙な対象を黙々と作る。蛹と貝殻の中に世界が「目覚める」と述べたバシュラール (「夢の空間」、『夢みる権利』より)のように、イ・ヒョヌの作品は、その中で/そこに置かれたものの状態で、目覚めることを願っているのだろう。


テキスト: 紺野優希

BIOGRAPHY

null

Hyunwoo Lee(イ・ヒョヌ)

https://www.instagram.com/pip_archive_


オブジェクトの社会的文脈、機能、意味について問いかけます。これらの要素が彫刻に集約されるとき、その結果として生まれるイメージの文脈を探り、その価値を再定義します。


1994年 韓国・ソウル生まれ

2021年 韓国・中央大学校 彫刻コース 卒業



主な展示歴


個展

2023年

・「Parenthesis」 - Gギャラリー (ソウル・韓国)


2021年

・「oWo」 - Alterside (ソウル・韓国)


グループ展

2024年

・「The Weird And The Eerie」 - The Pageギャラリー (ソウル・韓国)

・「BOLMETEUS」 - SAI (東京・日本)


2023年

・「Humanism Reimagined: Embracing change」 - WWNN (ソウル・韓国)

・「SPECIAL ORDER FOR THE BIRTHDAY GIRL」 - Afterhours (パリ・フランス)

・「Framer」 - Shower (ソウル・韓国)

・「Provoke High beam」 - CON_ (東京・日本)

・「Man-Made-Nature: 인공의 자연」 - IIR (ソウル・韓国)


2022年

・「Axis」 - 021ギャラリー (大邱・韓国)

・「This title is not available in your region」 - Gaasp (ニューヨーク・アメリカ合衆国)

・「Merong City」 - Of (ソウル・韓国)

・「Hinterland」 - 413-Pack (オンライン)


2021年

・「Organic Cyborg」 - Outsite (韓国)

・「Critical Zones」 - Uartspace (ソウル・韓国)

・「Stuck」- Lad (ソウル・韓国)

・「Psycho Village」- (ソウル・韓国)

VIEW ARTWORKS

null
null
null
null
null
null

©Hyunwoo Lee

DIESEL × Hyunwoo Lee

「ACARDIUS」展の開催を記念して、ディーゼルとイ・ヒョヌのコラボレーションによるTシャツが登場。

Tシャツ: ¥19,800(税込)
カラー: 白/黒
サイズ: XS / S / M / L / XL / XXL
発売日: 2024年8月23日(金)
取扱店舗: DIESEL SHIBUYA、DIESEL 公式オンラインストア

*画像はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。


null

DIESEL ART GALLERYでは、展覧会のために作られた限定グッズを、店頭とオンラインで販売中。

ONLINE STORE

CURATION

CON_

https://www.contokyo.com

https://www.instagram.com/con_tokyo_


2022年4月、東京・日本橋馬喰町で開廊。ビジュアリティとコンセプトの両立を軸にコンテンポラリーアートをはじめとしたさまざまな表現文化を横断するプログラムを展開している。東京の都市文化を再考と実践するなかで、コンテンポラリーアートに限らず、音楽をはじめとする表現活動を有機的なムーブメントとして捉え直すことをビジョンとして掲げ、アーティストとの対話やリサーチから生まれたプログラムを企画することで、同時代性から生まれる新しい文脈の構築を継続的に行っている。

INFORMATION

タイトル: ACARDIUS

アーティスト: Hyunwoo Lee

会期: 2024年8月23日(金) - 2024年10月23日(水)

会場: DIESEL ART GALLERY

住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1F

TEL: 03-6427-5955

開館時間: 11:30-20:00

入場料: 無料

キュレーター: CON_

デザイン: Heijiro Yagi

テキスト: Yuki Konno

Web: https://www.diesel.co.jp/ja/art-gallery/hyunwoo_lee

Online Store: https://dieselartgallery.stores.jp

X: https://twitter.com/dieselart

展覧会ハッシュタグ: #hyunwoolee #dieselartgallery

INSTALLATION IMAGES

null
null
null
null
null
null
null
null
null
null
null

Photo: Daiki Tajiri

TOP | ENGLISH PAGE

検索

商品を削除しますか?

次の商品を買い物カゴから削除しますか?

検索

検索

Select language

日本語

お手伝いが必要ですか?

ご希望の項目を選択してください

RED – AI personal shopper